Switch(有機EL)を落としてから画面に何も表示されないとのことで修理ご依頼を頂きました。
表面ガラスは割れていなかったものの、画面をよく見ると…
WORKS
これまでに行った修理についてご紹介します。
2023年05月27日
内部にひび割れているのが分かります。
Switch(有機EL)は液晶ではなく有機ELを採用しているのですが、
有機ELは少しでも内部が損傷すると画面全体が表示されなくなることが多いです。
今回のような症状はほぼ確実に画面パーツ交換修理によって改善するのでご安心頂ければと思います。
それでは今回はSwitch(有機EL)の画面パーツ交換修理風景をご紹介いたします!
手順 |
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【使用する工具】
プラスネジドライバー
Yネジドライバー
ピンセット
ヘラ
ヒートガン
ピック
粘着テープ
クラフトナイフ
まずは背面パネルを剥がす作業です。
Switch(有機EL)を分解するには背面パネルを剥がして、内部の銀板を取り出す必要があります。
背面パネルはプラスネジの他にYネジで固定されています。
Yネジはプラスネジより頭が潰れやすいので注意が必要です。
全てのネジを外すことで…
この通り背面パネルと銀板を取り出すことが出来ました。
銀板には黒いアンテナがテープで固定されています。
接続したまま銀板を持ち上げようとすると断線するので注意しながら慎重に取り出します。
銀板を取り出すと基板が見えます。
基板には無数のコネクタが接続されているのですが、まず外すべきは…
赤丸部分のバッテリーコネクタです。
バッテリーコネクタを接続したまま分解すると、
基板がショートしてしまう恐れがあります。
ピンセットなどを使って真上に持ち上げることで…
この通りバッテリーコネクタを外すことが出来ました。
バッテリーコネクタの外し方を間違えると…
Switch Liteを自分で修理してバッテリーコネクタが取れた!基盤修理で電源が入るよう改善!
このように根こそぎ取れてしまうので要注意です。
バッテリーコネクタを外せたら次は…
本体左側のサブ基板を取り出す作業です。
Switch(有機EL)の画面パーツコネクタはこのサブ基板の下にあります。
サブ基板はプラスネジで固定されているので…
ドライバーを使って外します。
ネジを外せたら真上に持ち上げることで…
サブ基板を取り出せました。
ちなみにSwitch(有機EL)のサブ基板には…
・ゲームソフトトレイ
・イヤホンジャック
・SDカードトレイ
など複数のパーツが付いています。
サブ基板を取り出す際に破損などさせるとこれらの機能に異常が起こります。
取り出す際は注意が必要です。
サブ基板を取り出すと…
液晶画面パーツのコネクタが出てきます。
赤丸部分が液晶画面パーツのケーブルとメイン基板が接続されている部分です。
白いツメを起こして固定を解除し…
ピンセットを使って引き抜きます。
これで液晶画面を取り出す下準備が完了しました。
液晶画面は本体フレームに強力に接着されています。
無理に剥がすと本体フレームが変形してしまったり傷がついたります。
当店では綺麗に剥がすために…
ヒートガンを使用しています。
温風で粘着を弱めたら…
クラフトナイフとピックを使って粘着を切ります。
画面一周分の粘着テープを切ることで…
この通り綺麗に画面パーツを取り出すことが出来ます。
画面パーツを取り出した後、本体フレームには粘着テープが残っています。
粘着テープが残ったままだと画面パーツをしっかりと接着出来ません。
なのでクラフトナイフやヘラを使ってしっかりと除去します。
粘着テープを完全に除去出来たら新品の粘着テープを貼り直します。
新品の画面パーツを本体フレームにセットして…
浮かないようにしっかりと接着します。
新品の画面パーツのケーブルはメイン基板に接続し、
白いツメを倒して固定します。
それでは新品の画面パーツがしっかりと機能するか動作確認を行います。
外したバッテリーコネクタの位置を合わせて…
奥までしっかりと接続します。
画面パーツコネクタとバッテリーコネクタを接続出来たら…
電源ボタンを長押しして起動確認を行います。
修理前は全く何も映らなかったのですが、
画面パーツを交換することでしっかりと表示されるようになりました!
そのまま待っていると…
ホーム画面まで進みました。
表示に関しては全く問題ないようです。
次にタッチ操作の確認です。
設定のタッチ操作の補正画面で…
画面の隅々まで確認します。
線が途切れることなく、タッチ操作にも一切問題ないことを確認しました。
動作確認が終わったら本体を組み上げます。
サブ基板をセットしてメイン基板にコネクタを接続します。
位置を合わせたら…
ネジを留めて固定します。
銀板も同じようにセットしてネジ穴を確認して位置を合わせます。
正しい位置にセット出来たら…
ネジ留めして固定します。
銀板上の黒いケーブルもテープでしっかりと固定します。
これで内部の組み上げは完了です。
背面パネルもセットしてネジ留めします。
これでSwitch(有機EL)の画面パーツ交換修理が完了しました!
Switch(有機EL)の画面パーツは決して安くはないのですが、
内部のデータを失うことなく修理を行うことが出来ます。
せっかく有機ELで、更に画面も大きいので
携帯モードで存分に遊びたい!という方も多いかと思います。
・画面が映らない
・ガラスが割れている
・画面内に線が入る
など、Switch(有機EL)の画面パーツ故障でお困りなら
ぜひ修理実績豊富な郵送修理ポストリペアへご相談くださいませ!
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