Google Pixelの水没修理ご依頼を多く頂くようになりました。
そこで今回は水没した際の見分け方や、
水没復旧作業の様子をご紹介いたします!
1.カメラ内の結露は要注意
WORKS
これまでに行った修理についてご紹介します。
2023年10月18日
Google Pixelの水没修理ご依頼を多く頂くようになりました。
そこで今回は水没した際の見分け方や、
水没復旧作業の様子をご紹介いたします!
1.カメラ内の結露は要注意
スマホが水没してしまった際、
本体内に水が入っているかどうか簡単に判断出来る場合があります。
それが…
カメラレンズです。
ズームしてよく見てみると…
内部が結露したようになっています。
綿棒で拭いてみても当然取れません。
外カメラだけでなく…
今回は内カメラ内部にも水滴がついていました。
このようにカメラ部分の内部に水滴が付いている場合、
間違いなく本体内に水が入ってしまっています。
水没した際に必ずしもカメラ部分が結露するわけではありませんが、
一つの判断材料となります。
2.水没した際の対処法
水没直後は問題なく電源が入っていて、
通常通り使用出来ることが多いです。
なのでそのまま使用してしまう方も多いかと思います。
ただそれが水没による症状を悪化させます。
基板やパーツが水に濡れただけでそう簡単に壊れはしません。
問題は水に濡れた状態で電気が流れることです。
水没した状態でスマホを操作したり充電することで、
基板やパーツがショートしてしまいます。
なので水没後は問題なく使用出来ていたのに、
時間が経ったら電源が入らなくなった、という例が非常に多いです。
スマホが水没してしまったらまずは電源を切り、
早急に本体内に入ってしまった水を除去する必要があります。
3.水没復旧作業風景ご紹介
それでは実際に水没してしまったスマホの乾燥作業をご紹介いたします。
Google Pixel7が水没して電源が入らないということで修理ご依頼を頂きました。
郵送修理ポストリペアならGoogle Pixel全機種の水没復旧作業を承れます。
それでは作業開始です。
Google Pixel7水没復旧作業
【使用する工具】
パネルオープナー
トルクスネジドライバー
ヘラ
ピンセット
粘着テープ
①画面を開く
今回ご依頼頂いたGoogle Pixe7の防水等級はIP68です。
防水・防塵共に最高等級です。
IPX8の防水レベルは「水面下での使用が可能」とのことですが、
今回のように水没してしまうようです。
Pixe7は画面から分解するのですが、
非常に強力に接着されています。
下手に分解しようとすると画面パーツが破損するので…
当店では専用のパネルオープナーを使用しています。
本体を挟んで少しずつ持ち上げることで…
画面と本体フレームとの粘着を剥がすことが出来ます。
少しずつ粘着テープを切ることで…
この通り画面パーツを開くことが出来ました。
本体内部からカメラレンズを確認してみると…
この通り結露が見えました。
②画面パーツを取り出す
Google Pixe7の画面パーツは…
銀板で固定されています。
銀板はツメで固定されているので…
ピンセットなどを使って取り出します。
銀板を取り出したらコネクタがむき出しになるので…
プラスチック製のヘラを使って外します。
コネクタを外すことで…
画面パーツを取り出すことが出来ます。
③アルミフレームを取り出す
基板を取り出して洗浄+乾燥を行うのですが、
基板を取り出すには全てのパーツを取り出す必要があります。
内部は…
トルクスネジといって六角のような特殊なネジが採用されています。
基板を覆っているアルミフレームのトルクスネジを全て外します。
ネジを外すことで…
この通りアルミフレームを取り出すことが出来ました。
④基板を取り出す
続いて細かなパーツ類も全て取り出します。
SIMトレイも取り出すのでSIMピンを使って…
引き抜きます。
パーツを固定しているネジを外して…
スピーカーやカメラパーツなども取り出します。
本体内部をよく確認してみると…
パーツの下にもこのように水が残っています。
Google Pixel7は基板の上にバッテリーが乗っています。
このままでは基板を取り出せないので…
バッテリーも取り出します。
全てのパーツを取り出して最後に…
やっと基板を取り出すことが出来ました。
⑤基板洗浄と乾燥を行う
それでは洗浄作業を行います。
充電口部分を見てみると若干腐食してしまっていました。
このような箇所も接点洗浄液などを使って徹底的に洗浄します。
基板の裏側も洗浄した後、
超音波洗浄器を使って基板全体の見えない汚れまで除去します。
⑥動作確認を行う
2時間乾燥させたら…
取り出したパーツ類を元通りセットします。
パーツを組み上げたら…
画面パーツとバッテリーコネクタを…
接続して電源ボタンを長押しします。
ただ反応がありません…。
そこで充電器を挿してみると…
この通り充電反応がありました!
そのまま待っていると…
徐々に残量が増えています。
充電がある程度溜まった後、
再び電源ボタンを長押しすると…
正常に起動しました!
タッチ操作の確認もしましたが、
誤作動もなくしっかりと反応しています!
⑦本体を組み上げる
動作に問題ないことを確認したら本体を組み上げます。
取り出したアルミフレームをセットして…
ネジ留めします。
画面パーツも…
接続して…
銀板で固定します。
最後にしっかりと画面を本体フレームに接着したら…
Google Pixel7の水没復旧作業完了です!
水没してしまったとしても、
今回のように洗浄作業のみで復旧する例も多いです。
もしパーツ交換が必要な際も当店の判断で勝手に作業を進めることはありません。
お客様に確認してどこまで作業を進めるかご判断頂いております。
また、もし洗浄作業やパーツ交換で改善出来ない場合でも、
当店なら基板修理まで行うことが出来ます。
Pixelが水没してしまってお困りなら、
ぜひ修理実績豊富な郵送修理ポストリペアへご一報くださいませ!
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