iPad Air 第3世代のバッテリーが膨張してしまったとのことで交換修理ご依頼を頂きました。
今回はiPad Air 第3世代のバッテリー交換修理風景をご紹介させて頂きます!
目次
膨張したバッテリーが画面を押し上げて…
WORKS
これまでに行った修理についてご紹介します。
2022年06月16日
iPad Air 第3世代のバッテリーが膨張してしまったとのことで交換修理ご依頼を頂きました。
今回はiPad Air 第3世代のバッテリー交換修理風景をご紹介させて頂きます!
目次
膨張したバッテリーが画面を押し上げて…
この通り画面が浮いてしまっている状態でした。
Appleさんでも修理は出来ますが…
バッテリー膨張して、最初一万五千で治るて言われたけど、本体まがりありだから、75000て言われたからもう新しいのしました😭
しかも在庫がなくて高いモデルしかなかった🥺
iPad Pro 12.9 512GB
さよなら約20万… pic.twitter.com/IvkLKE3Nhk— シモン (@LEVORG255) June 11, 2022
このように、バッテリー以外にも問題があると修理費用が跳ね上がるようです。
当店ではご希望の箇所しか修理を行わないので、途中で修理費用が上がることはありません。
iPadはバッテリーが膨張してしまったとしても、新品のバッテリーへと交換することでまだまだ使用可能な状態に修理出来ます。
当然、買い替えるより安価に済ませられます。
iPad Air 第3世代バッテリー交換修理
【使用する工具】
ヒートガン(設定温度250度)
ピック
プラスネジドライバー(持ち手が短いもの)
プラスネジドライバー(通常サイズ)
プラスチック製ヘラ
金属製ヘラ
粘着剥がし
粘着テープ
分解前にまずは電源を切ります。
電源ボタンを長押しして…
画面上部に出てくるボタンをスライドさせて電源を落とします。
完全に電源が切れたら作業開始です!
まずは画面を本体フレームから剥がす作業です。
iPadはほぼ全機種、画面パーツと本体フレームが強力に接着されています。
画面を割らずに分解するにはヒートガンは必須と言えます。
今回の場合は画面が膨張しているので…
まずは隙間にピックを挟みます。
そしてピックから離れた箇所に…
温風を当てて粘着を弱めます。
温風を当てすぎると液晶が変色し、当てなさ過ぎるとピックを通した際にガラスが割れます。
絶妙な具合に温風を当てる必要があります。
ガラスを割らずに分解するにはある程度の経験が必要です。
画面が温まったら…
2~3cmほどピックをスライドさせます。
ピックをスライドさせたらまた温風で粘着を弱めて…の繰り返しです。
この作業で画面パーツを本体フレームの粘着を全て切ったら…
このように画面パーツを持ち上げることが出来ます。
画面パーツと基板は…
この通りケーブルで接続されています。
無理に引っ張るとケーブルを痛めてしまい、液晶表示やタッチ操作に異常が出るので要注意です。
画面パーツコネクタは小さな銀板で固定されています。
銀板は両端計2本のネジで固定されています。
ネジの形状はプラスです。
プラスネジを使って外したいのですが、通常サイズでは画面パーツが邪魔で外すのが非常に困難です。
無理に外そうとすると画面パーツのケーブルを痛めてしまいます。
当店ではそのような事態を避けるため…
通常の半分以下のサイズのプラスドライバーを使っています。
ネジを2本外したら…
銀板を取り出します。
銀板を取り出したら…
画面パーツコネクタがむき出しになります。
コネクタに…
プラスチック製のヘラを引っ掛けます。
このまま上に持ち上げることで…
コネクタを外すことが出来ます。
手前2本のコネクタを外したら奥にも同じように2本のコネクタがあります。
こちらにもヘラを引っ掛けて…
外します。
合計4本のコネクタを外すことで…
画面パーツを取り出すことが出来ました。
iPad Air 第3世代のバッテリーコネクタは…
矢印部分です。
バッテリーの接点の上に基板が乗っているような構造です。
絶縁しないと安全に作業を進めることが出来ません。
バッテリーコネクタはプラスネジで固定されています。
ネジを外します。
ただこれだけでは絶縁は出来ません。
絶縁するには基板を浮かせる必要があります。
本体下部には…
合計3本のコネクタが接続されています。
SIMトレイ、そしてスピーカーが左右2本です。
それらのケーブルを全て…
このように外します。
そして充電口周辺にネジが4本付いています。
ネジも全て外します。
これで本体下部の外すべきネジとケーブルは外しました。
後は基板と本体フレームの間に粘着剥がしを吹きかけます。
薄いヘラを挿して隙間を作り…
更に粘着剥がしを吹きかけます。
このように徐々に基板を浮かせて…
しっかりと浮いたら、バッテリーコネクタと基板の間に絶縁体を挟みます。
これで作業中に基板がショートしてしまう心配はありません!
iPadの基板は非常に薄く、上部には無数のiCチップが乗っています。
慎重に持ち上げないと、組み上げた際に起動しなくなっている、ということもあり得ます。
基板を持ち上げる作業にも慣れが必要です。
安全にバッテリーを交換するには基板を取り出さないといけません。
基板には無数のコネクタが接続されているのですが、それらを全て外します。
コネクタ類はプレートで覆われています。
上部の銀板は合計9箇所のネジを外します。
形状は全てプラスです。
ネジを全て外して…
銀板を取り出しました。
すると…
下部にはこのようにケーブルが隠れています。
ケーブル類を…
全て外します。
次に本体中央部分です。
こちらはネジが1箇所しかありません。
ネジを外して…
黒いプレートを取り出します。
iPad Air 第3世代のこの黒いプレートは非常に取り出しにくいです。
黒いプレートを取り出したら…
このようにコネクタが出てきました。
このコネクタもヘラを使って外します。
これで外すべきネジやコネクタを全て外せました。
ここからはまた粘着剥がしの出番です。
基板を少し浮かせて…
基板と本体フレームの間に粘着剥がしを吹きかけます。
長いヘラで粘着を切っては粘着剥がしを吹きかけて…という作業を繰り返します。
すると基板を持ち上げることが出来ました。
ケーブルが引っ掛かっていないことを確認しながら…
慎重に基板を取り出します。
次にバッテリーを取り出す作業です。
iPad Air 第3世代のバッテリーは非常に強力に本体フレームに接着されています。
強引に剥がそうとするとバッテリーに穴が空いてしまって発火する恐れがあります。
なので当店では粘着剥がしを使って慎重に取り出します。
まずはバッテリーと本体フレームの間に粘着剥がしを吹きかけて…
ヘラを挿します。
挿しては吹きかけて…という風に少しずつ粘着を剥がします。
まずは片側を持ち上げられました。
もう片側も同じように粘着を剥がします。
両側の粘着を剥がすことで…
劣化したバッテリーを取り出すことが出来ました。
取り出したバッテリーと新品のバッテリーを比べてみると…
倍以上の厚みにまで膨張していました。
画面が浮いてしまうのも納得ですね。
新品のバッテリーを本体フレームにセットします。
バッテリーを正しい位置に接着したら…
基板をセットします。
この際、ケーブルを挟まないよう注意が必要です。
まずは本体上部のコネクタの位置を合わせて…
全て接続します。
次に本体中央部分です。
忘れずに接続します。
そして本体下部も…
全て接続します。
コネクタ類を接続出来たら次はネジです。
充電口周辺のネジ4本を留めます。
本体中央の黒いプレートをセットして…
ネジ留めします。
本体上部の銀板もネジ穴を見て正しい位置にセットします。
セット出来たらネジ留めします。
これでネジ留めも完了しました。
本体フレームには元々の粘着テープが残っています。
これらを全て綺麗に除去して、新品の粘着テープへと貼り替えます。
粘着テープを貼り替えたら画面パーツを接続する作業です。
コネクタ4本それぞれ位置を合わせて…
全て接続します。
コネクタを接続出来たら…
銀板をセットします。
ネジ穴を確認し…
左右どちらもネジ留めします。
これで本体内部の作業は完了です。
後は画面の位置を合わせてしっかりと接着します。
これでiPad Air 第3世代のバッテリー交換修理完了です!
浮いていた画面を確認してみましょう。
横から見ると…
この通り、ぴったりと閉じています!
充電確認を行うも問題ありません。
これで今後も長く快適にお使い頂くことが出来ます!
今回ご紹介させて頂いたように、郵送修理ポストリペアならiPad Air 第3世代のバッテリー交換も承れます。
iPadのバッテリー劣化でお困りの方は、ぜひ安価な当店へご相談くださいませ!
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