Pixel 6aの修理ご依頼を頂きました。
郵送修理ポストリペアならPixel 6シリーズも対応可能です。
実際の状態がこちらです。
WORKS
これまでに行った修理についてご紹介します。
2023年03月31日
表面ガラスが一部粉々に割れてしまっており、画面に何も映りません。
これではデータ移行すらできません。
そこで今回はPixel 6aの画面交換修理風景をご紹介いたします!
【使用する工具】
ヒートガン(設定温度250度)
クラフトナイフ(平刃)
ピック
トルクスネジ
粘着テープ
粘着剥がし
①割れた画面を開く
まずは画面パーツを剥がす作業です。
Pixel 6aの画面パーツは本体フレームに強力に固定されています。
粘着テープによる固定なのですが、ヒートガンが必須と言えます。
画面の縁に温風を当てて粘着を弱めます。
ある程度温まったら…
平刃のクラフトナイフを挿します。
クラフトナイフで隙間を作ったら…
ピックを挟みます。
ピックを挟めたらクラフトナイフの役割は終了なので…
引っ張って抜きます。
後は粘着テープを切っていく作業です。
ヒートガンを使って粘着を弱めて…
挟んだピックをスライドさせます。
画面一周することで…
このように画面を開くことが出来ました。
②画面パーツを取り出す
Pixel 6aの画面パーツコネクタは…
銀板で基板に固定されています。
銀板はトルクスで固定されています。
プラスやマイナスではない、一般的には見慣れない形状です。
専用のドライバーを使用して…
ネジを外します。
このネジを外すことで…
銀板を取り出すことが出来ました。
後はプラスチック製のヘラをコネクタに引っ掛けて…
このように外します。
これで画面パーツを基板から取り出すことが出来ました。
③新品の画面パーツで起動確認を行う
現段階ではまだ画面交換でしっかりと表示されるか判然としません。
なので新品の画面パーツを基板に接続して起動確認を行います。
新品の画面パーツコネクタを基板に合わせて…
しっかりと接続します。
コネクタが接続されていることを確認したら電源ボタンを長押しします。
すると…
Googleマークが表示されました!
そのままホーム画面まで進むのを待って…
タッチ操作も確認します。
表示、タッチ操作共に問題ありません。
それではこのまま作業を続けます。
④指紋認証センサーケーブルを移植する
Pixel 6aは画面下部に指紋認証センサーケーブルが付いています。
画面にしっかりと接着されているので、安全に剥がすにも粘着剥がしを使用します。
まずはコネクタ部分に貼ってある…
絶縁テープを剥がします。
コネクタ部分は…
ツメを倒すことでケーブルを固定しています。
なのでピンセットを使って…
ツメを起こして固定を解除します。
ピンセットでケーブルを引き抜いたら、次に粘着を剥がす作業です。
粘着剥がしをヘラに少量塗って…
少しずつ粘着を取ります。
ケーブルは非常に薄く断線しやすいので要注意です。
全ての粘着を剥がすことで…
指紋認証センサーケーブルを取り出すことが出来ました。
それでは新品の画面パーツへ移植します。
ケーブルを新品の画面パーツコネクタへ合わせて…
接続してツメを倒します。
そしてセンサー部分を…
しっかりと接着します。
⑤フレームに残ったガラスの破片を除去する
画面が割れてしまった場合、本体フレームにガラスの破片が残っています。
このようにガラスの破片が残っていると、新品の画面パーツを接着出来ません。
ヘラなどを使ってガラスの破片を綺麗に除去します。
本体フレームの変形も同時に矯正しました。
これで画面パーツをぴったりと接着することが出来ます。
⑥本体を組み上げる
それでは本体を組み上げます。
新品の画面パーツを基板に接続し、銀板をセットします。
ネジ穴を合わせて…
トルクスネジで固定します。
本体フレームの縁に粘着テープを貼って…
画面をしっかりと接着します。
これでPixel 6aの画面パーツ交換修理完了です。
画面交換修理することで内部データを消すことなく元通りお使い頂くことが出来ます。
Pixelシリーズほぼ全機種対応することが出来ますので、同じようにお困りならぜひ当店へご相談くださいませ!
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