iPod Touch 第6世代バッテリー交換修理が安い!方法を分解から組み上げまで写真付きで解説!
当店ではiPod Touch 第6世代のバッテリー交換を今でも多くご依頼頂きます。
iPodバッテリー交換修理料金表
音楽を聴く、アプリを楽しむ以外にも、例えば法人様で在庫管理や勤怠管理に使用されていたりと、今でも高い人気を誇っています。
そんなiPod Touch 第6世代ですが、発売されたのは2015年7月です。
今から約6年前ですね。
iPodのバッテリーにも寿命があり、数年使用していると劣化して使用できる時間が短くなります。
寿命を過ぎた状態で使用しているとバッテリーが膨張して画面が浮いてしまったり、電源が入らなくなってしまったりと様々な不具合が発生します。
今回はiPod Touch 第6世代のバッテリー交換方法を組み上げまでの写真付きで解説いたします!
iPod Touch 第6世代バッテリー交換
冒頭でお話しした通り、バッテリーは寿命を迎えることで膨張し始めます。
膨張を放置すると…
徐々に画面を押し上げ始めて、ガラスと本体フレームの間に隙間が出来始めます。
これは膨張したバッテリーに画面が内部から押し上げられているということです。
反対側も…
このように隙間が出来ていました。
iPod Touch 第6世代は画面が持ち上げられるとホームボタンが押しにくくなります。
ホームボタンが沈んだようになっている…という方はバッテリーが膨張しているのかもしれません。
ケースを付けている方は一度外して本体を横から確認してみてください。
それでは分解開始です!
【必要な工具】
ヒートガン
はんだ小手
はんだ
プラスネジドライバー
へら
ピンセット
①画面を剥がす
iPod Touch 第6世代は画面側から分解します。
分解の仕方によってはガラスが割れたり内部の液晶が損傷するので要注意です!
画面パーツは赤丸部分で接着されています。
ヒートガンで接着部分を温めて隙間を作りへらを差し込みます。
出来た隙間にピックを挟みます。
ピックが入ったら少し画面を持ち上げつつ反対側の粘着部分までスライドさせます。
ホームボタンの真下は通しにくいのでピックを少し浅めに入れることをお勧めします。
粘着を剥がせたら画面を持ち上げます。
本来はフレームごと画面パーツを持ち上げたいのですが、今回はバッテリー膨張によりガラス部分だけが剥がれてしまっています。
フレームが本体側についてしまっている場合は、ヘラで赤丸部分のツメを外して持ち上げます。
ツメは画面の反対側にもあるにで1つ1つ丁寧に外します。
これでフレームごと画面パーツを持ち上げることが出来ます。
画面パーツは上部で本体基板に接続されています。
引っ張り過ぎて断線しないように注意が必要です。
②鉄板を取り出す
画面を剥がすと本体内部は鉄板に覆われています。
鉄板は全部で12個のプラスネジで固定されています。
これら全てを外すことで鉄板を取り出すことが出来ます。
ちなみに、ネジの長さは場所によって違います。
どこにどのネジが付いていたか忘れないよう注意が必要です。
12箇所全てのネジを取り外します。
隙間を作って鉄板を取り出します。
鉄板を取り出すと…
基板やバッテリーが剥き出しになりました。
本体上部に基板、中央にバッテリー、下部に充電口という順番で収まっています。
③バッテリーを取り出す
バッテリーと基板の接点は絶縁テープで覆われています。
黒い絶縁テープなのですが、ピンセットなどで剥がします。
絶縁テープを剥がすことでバッテリーの接点があらわれます。
この絶縁テープは途中で切れてしまって綺麗に剥がれないこともあります。
その時はツメやプラスチック製のへらで削るように剥がすしかありません。
この際、金属製の工具を使用するとバッテリーがショートする可能性があるのでお気をつけください。
iPod Touch 第6世代のバッテリーは基板にはんだ付けされています。
はんだを付けるためにまずはフラックスを塗ります。
ここからは難関のはんだ作業です。
バッテリーの接点にはんだを付けます。
はんだ小手の先にはんだを付けておくと接点に触れるだけではんだを盛ることが出来ます。
バッテリーの接点は合計3点です。
3点にはんだを付けられたら、左手にはんだ小手、右手にピンセットを持ちます。
バッテリーコネクタにはんだ小手を当てたままバッテリーコネクタの端をピンセットでつまみます。
後は少しずつバッテリーコネクタを持ち上げると…
このようにバッテリーコネクタを基板から剥がすことが出来ます。
バッテリーコネクタは粘着で固定されています。
あらかじめ粘着剥がしを使って粘着を弱めておくとバッテリーコネクタを剥がしやすいです。
基板の接点周辺は粘着で汚れてしまっています。
このまま新品のバッテリーを取り付けようとしても粘着によってうまく付かないことがあります。
接点洗浄液などでクリーニングするとその心配はありません。
iPod Touch 第6世代のバッテリーはシールで強固に固定されています。
そのまま取り出そうとするとバッテリーが変形して、最悪の場合発火などの恐れがあります。
バッテリーシールを引っ張って剥がして取り出せばそのような心配はありません!
本体下部に黒いシールがあります。
シールの端を剥がしてピンセットでつまみます。
慎重に引っ張ると…
このように白いシールが伸びて少しずつ剥がすことが出来ます。
非常に切れやすいので強引に引っ張ってはいけません。
バッテリーシールを切らないようにするコツはあります。
ヘラでバッテリーを少し持ち上げて、バッテリーと本体フレームの間に隙間を作ります。
こうすることでバッテリーシールへと負荷が軽減されて…
切れることなく全て引っ張り出すことが出来ます!
左右2本のバッテリーシールを剥がすことで、膨張しているバッテリーでも簡単に取り出すことが出来ます。
これでiPod Touch 第6世代のバッテリー取り出し作業完了です!
取り出したバッテリーを横から見てみると…
やはり膨張してしまっていました…。
通常のバッテリーの1.5倍くらいに膨らんでいたので画面が浮いていたのも納得です。
④新品のバッテリーを取り付ける
さて折り返しまでやってきました。
次は新品のバッテリーを基板に接続する作業です。
この作業も当然はんだ作業が必須です。
まずは新品のバッテリーを本体にセットします。
バッテリーの裏に強力な両面テープを付けます。
バッテリーの上部右側が薄くなっているので、基板の下に差し込みます。
そしてバッテリー上部左側も基板に添えて…
これでセット完了です!
バッテリーを上から押さえて両面テープをしっかりと固定させます。
ここからはんだ作業です!
取り外した時と同じように…
この3点にはんだを付けます。
基板側の接点と位置を合わせてフラックスを塗り、上からはんだ小手ではんだを付けます。
この時もはんだ小手の先にはんだを付けておけば、上から押さえるだけで簡単に接点を結合することが出来ます。
ぐっと押さえつけるようにしてバッテリーコネクタと基板の間に隙間が出来ないようにくっつけます。
3点しっかりとはんだ付け出来ました!
フレックスを使うと接点周辺が汚れています。
接点洗浄液で綺麗に拭き取っておきます。
これではんだ作業は完了です!
※はんだがついているか不安な場合はこの時点で一度電源を入るか動作確認する※
⑤本体を組み上げる
後は本体を組み上げるだけです!
まずはバッテリーの接点に絶縁テープを貼ります。
さらに上から…
元々貼ってあった黒い絶縁テープで覆います。
絶縁テープを貼り忘れると、バッテリーの接点と鉄板が触れてしまいます。
そうなるとバッテリーコネクタがショートしてしまうので絶縁テープは絶対に貼り忘れてはいけません。
絶縁テープを忘れずに貼ったら…
基板とバッテリーを覆う鉄板を取り付けます。
外したネジの場所通りネジを取り付け…
しっかりと固定します。
(それにしてもこの小さな鉄板を止めるのに12本もネジが必要だとは思えませんよね…)
全てのネジを止めたら…
画面を閉じます。
画面には上部にツメがあるのでそれをフレーム部分にひっかけるようにします。
画面を閉じられたら…
後は画面下部の粘着部分をヒートガンで温めて固定し直したら修理完了です!
これでバッテリー交換作業完了しました!
しっかりと電源が入って操作できることも確認します。
充電器を挿してみると…
しっかりと反応して充電も溜まっています。
これで1度の充電で長時間使用できるよう、電池持ちが大幅に改善しました!
iPod Touch 第6世代のバッテリー交換は決して簡単な作業ではありません。
何せはんだを使う修理なので、様々な技術を要します。
なので修理を受けているお店もそう多くありません。
そんなiPod Touch 第6世代ですが、郵送修理ポストリペアなら税込6,578円でバッテリーを新品に交換出来ます!
しかも1台当たりバッテリー交換に要する時間は約20分程度なので、迅速にお返しすることが出来ます。
今回の記事をご覧頂いて、ご自身では作業が無理そうだと判断されましたら、ぜひ郵送修理ポストリペアへご相談くださいませ!
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