iPad Pro 12.9 第5世代の充電が出来なくなったと修理のご相談を頂きました。
郵送修理ポストリペアならiPad Pro 12.9 第5世代の修理ご依頼も難なく対応可能です!
修理前に念のため本体のモデル番号を確認します。
裏側を見てみると…
WORKS
これまでに行った修理についてご紹介します。
2022年08月05日
iPad Pro 12.9 第5世代の充電が出来なくなったと修理のご相談を頂きました。
郵送修理ポストリペアならiPad Pro 12.9 第5世代の修理ご依頼も難なく対応可能です!
修理前に念のため本体のモデル番号を確認します。
裏側を見てみると…
「A2378」と刻印されています。
間違いなくiPad Pro 12.9 第5世代ですね。
iPad Pro 12.9 第5世代といえば、話題のM1チップが採用されています。
その為なのか本体価格は非常に高額です。
2022年8月4日現在、中古ショップで検索すると128GBの一番安いモデルでも10万円を軽く超えています。
買い替えるとなると痛すぎる出費ですが、当店のような修理店でなら出費を大幅に抑えられます。
実際に充電が出来ないか、当店でも動作確認を行います。
充電器を挿してみるも、全く反応がありません。
充電口を覗いてみると…
心なしか充電口内部が腐食しているようにも見えます。
それでは今回はiPad Pro 12.9 第5世代の充電口交換修理について解説します!
iPad Pro 12.9 第5世代充電口交換修理
【使用する工具】
ヒートガン(設定温度250度)
ピック
クラフトナイフ(平刃)
ヘラ(プラスチック製)
プラスネジドライバー
粘着テープ
iPad Pro 12.9 第5世代は本体が高額というお話をしましたが、画面パーツも同様に非常に高額です。
現在、iPad Pro 12.9 第5世代の画面パーツは約6万円もします。
つまり、画面を割ってしまうと大幅なマイナスになりますね。
修理歴8年の私も、分解時は緊張します。
さて、それでは修理開始です!
①画面を持ち上げる
iPad Pro 12.9 第5世代も他のiPadと同じように、画面の粘着を弱めて剥がします。
温風を当てて粘着をある程度弱めたら…
クラフトナイフを挿します。
挿し過ぎると液晶を損傷させるので要注意です。
クラフトナイフで隙間を作ったら…
ピックを挟みます。
ピックを挟めたら…
隙間を作っていたクラフトナイフを抜きます。
ピックから少し離れた箇所に…
温風を当てて粘着を弱めます。
温めた箇所まで…
ピックをスライドさせて粘着を切ります。
内部のケーブルを傷つけないように、そして絶対にガラスを割らないよう気を付けます。
かなり根気と技術力の必要な作業です。
画面一周分粘着を切ることで…
この通り、画面を持ち上げることが出来ました。
②FaceIDセンサーを外す
次にFaceIDセンサーを外す作業です。
iPad Pro 12.9 第5世代はFaceIDセンサーを外すことで、画面を大きく開くことが出来ます。
FaceIDセンサーは赤丸部分のプレートで本体基板に固定されています。
このプレートは2本のプラスネジで固定されています。
通常のドライバーだと柄が長すぎるので…
当店では専用のドライバーを使ってネジを外しています。
FaceIDセンサーケーブルにプレッシャーを掛けると、今後FaceIDが使用不可になるので要注意です。
2本のプラスネジを外したら…
プレートを取り出します。
これでFaceIDセンサーコネクタがむき出しになりました。
コネクタにヘラを引っ掛けて持ち上げることで…
この通り外すことが出来ました。
FaceIDセンサーを外すと…
このように画面を90度開くことが出来ました。
③充電口パーツを取り出す
iPad Pro 12.9 第5世代の充電口パーツは本体最下部に収まっています。
基板上の絶縁フィルムを剥がすと…
このような銀板が出てきます。
銀板は5本のネジで固定されています。
全てプラスネジです。
ドライバーを使ってネジを外せば…
銀板を取り出すことが出来ます。
銀板を取り出したら充電口パーツが出てきます。
充電口パーツは2本のプラスネジで本体フレームに固定されています。
どちらのネジも外します。
後はコネクタにヘラを引っ掛けて…
このように外します。
これで今回交換すべき、充電口パーツを取り出すことが出来ました!
それでは取り出した充電口パーツを確認してみます。
接点部分が激しく腐食してしまっています。
裏側も同様です。
これでは充電できるはずもありません。
ちなみに、隣に新品を並べてみると…
この通り、全く違います。
充電口側や充電ケーブルの先端が濡れている状態で充電すると、このように充電口部分だけ腐食してしまいます。
④充電確認を行う
それでは新品のパーツに入れ替えて充電確認を行います。
新品の充電口パーツを本体にセットします。
コネクタの位置を合わせて…
基板に接続します。
ズレた箇所でコネクタを押し込むと基板の故障に繋がるので要注意です。
ネジでしっかりと固定したら充電器を挿してみます。
この通り、しっかりと充電反応が出ています。
確認出来たら本体組み上げを続行します。
⑤本体を組み上げる
画面パーツコネクタ上に…
銀板をセットします。
ネジ穴を確認して位置調整を行い…
正しい位置でネジ留めします。
絶縁フィルムを被せたら本体下部の作業完了です。
次はFaceIDセンサー部分の作業です。
FaceIDセンサーコネクタの位置を合わせて…
基板に接続します。
プレートをセットしたら…
上下2本のネジを留めます。
後は画面を本体フレームに接着したら…
iPad Pro 12.9 第5世代の充電口交換修理完了です!
内部のデータを失うことなく復活させることが出来ました!
今回のように、非常に高額な端末の修理は高いリスクがございます。
なので修理を受けているお店はそう多くありません。
その点、郵送修理ポストリペアならもう何台もの分解実績がございます。
本体フレームの変形や画面割れなど、お困りの際はぜひ当店へご一報くださいませ!
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