iPad 第9世代の電池の減りが早いとご相談を頂きました。
iPadは背面パネルに記載されているモデル番号で機種が判別できます。
今回お送り頂いたのは…
WORKS
修理実績
これまでに行った修理についてご紹介します。
2023年06月16日
iPad 第9世代のバッテリー交換が安い！突然電源が切れる症状が改善！
「A2602」なのでiPad 第9世代で間違いありません。
充電残量があるのに電源が急に落ちてしまったりするそうです。
それでは今回はiPad 第9世代のバッテリー交換風景をご紹介いたします！
iPad 第9世代バッテリー交換修理
【使用する工具】
ヒートガン
クラフトナイフ
ピック
プラスネジドライバー
ヘラ
粘着剥がし
粘着テープ
絶縁テープ
①画面を開く
まずは画面を剥がす作業です。
ヒートガンの温風を画面に当てて粘着を弱めます。
ある程度温まったら…
クラフトナイフを挿してガラスと本体フレームとの間に挿します。
隙間が出来たら…
ピックを挿し込みます。
後はピックの近くに温風を当てては…
スライドさせて粘着を切る、という作業を繰り返します。
画面一周分の粘着を切ることで…
このように画面を開くことが出来ました。
②液晶画面を取り出す
ガラスを開くと液晶画面がむき出しになります。
表面を触ると指紋が残るので注意が必要です。
液晶画面を固定しているネジを外します。
四方のネジを外したら…
液晶画面を持ち上げることが出来ます。
液晶画面のコネクタは…
この銀板で固定されています。
銀板はプラスネジで固定されています。
合計3か所のプラスネジを外すことで…
銀板を取り出せます。
液晶画面のコネクタがむき出しになったのでヘラを使って…
外します。
コネクタを外すと…
液晶画面を取り出すことが出来ます。
③ガラスパーツを取り出す
液晶画面の次はガラスパーツです。
ガラスパーツは…
2か所のコネクタとホームボタンケーブルが接続されています。
全てのコネクタを…
外します。
これでガラスパーツを取り出すことが出来ました。
④絶縁作業を行う
バッテリーを確認してみると…
この通り若干膨張してしまっていました。
iPad 第9世代でも使い方次第ではこのようにバッテリーが劣化することもあります。
このままバッテリーを剥がすと基板がショートする恐れがあるので、
バッテリーの接点に絶縁テープを貼ります。
iPad 第9世代のバッテリー接点は…
この赤丸部分です。
バッテリーの接点の上に基板が乗っている構造になっています。
つまりバッテリーコネクタに絶縁テープを貼るには、
まずは基板を浮かせないといけません。
まずはバッテリーコネクタを固定しているネジを外します。
次にボリュームボタンケーブルのコネクタも…
ピンセットを使って外します。
これで本体上部の作業は完了です。
次は本体下部です。
本体下部にスピーカーやアンテナなど、
様々なケーブルやコネクタ類が接続されています。
それらを全て…
外します。
充電口も浮かせる必要があるので…
固定しているネジを外します。
後は粘着剥がしを使って…
ケーブルを剥がします。
次に基板を浮かせます。
基板の下に粘着剥がしを吹きかけて…
特殊なヘラを使って粘着を剥がします。
基板の裏側には全体的に粘着テープが付いています。
粘着剥がしを使わずに浮かせようとすると、
基板が損傷する恐れがあるので要注意です。
このように基板を持ち上げると…
バッテリーの接点が見えました。
絶縁テープを貼ったのでこれで安心して作業を行えます。
⑤バッテリーを取り出す
それでは劣化したバッテリーを取り出す作業です。
バッテリーを取り出す際も…
粘着剥がしは必須です。
強引にバッテリーを剥がそうとすると損傷し、
発火や破裂してしまいます。
特に今回のように膨張している場合は要注意です。
粘着剥がしを吹きかけたら…
柔らかいヘラを使って粘着を剥がします。
全体的に粘着を剥がせたら…
バッテリーを引っ張ります。
これで劣化したバッテリーを取り出すことが出来ました。
⑥本体を組み上げる
それでは新品のバッテリーへと交換して本体を組み上げます。
新品のバッテリー接点を合わせて…
その上に基板をセットします。
外したコネクタ類を…
全て接続して元通りに組み上げます。
本体上部も同様に…
元通り接続します。
本体内部の組み上げが終わったら…
取り出したパーツも元通りにします。
ガラスパーツとホームボタンケーブルを…
基板に接続します。
液晶画面のコネクタも…
同じように接続し、銀板で固定します。
液晶画面の四隅をネジで固定したら画面を閉じるのですが…
液晶画面上には無数の埃が乗っています。
これらを全て…
エアダスターを使って除去します。
埃を除去出来たら…
画面と本体フレームをしっかりと接着します。
これでiPad 第9世代のバッテリー交換修理完了です。
iPad 第9世代のバッテリーを交換するには、
今回のように基板を浮かせる必要があります。
簡単ではない作業ですので、
お困りならぜひ実績豊富な当店へご相談くださいませ！
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