Surface Pro5のバッテリー交換!充電ケーブルを抜くと電源が落ちる症状が改善!
Surface Pro5はバッテリー劣化による充電不良のご相談を度々頂きます。
充電ケーブルを抜くと電源が落ちてしまう、という症状です。
上記の症状はバッテリー交換することで改善することが多いです。
1.Surface Pro5について
モデル番号:1796 / 1807
発売日:2019年1月22日
発売価格:109,780円~
画面の大きさ:12.3インチ
2.修理費用について
2023年10月18日現在、Surface Pro5のバッテリー交換修理は23,980円(税込)で承っております。
修理費用には消費税・パーツ代・作業代・返却時の送料が含まれています。
最新の修理費用については以下の料金表をご確認ください。
Surfaceバッテリー交換料金表
バッテリー膨張を放置すると画面が押し上げられて浮いてきます。
画面浮きが進行すると画面パーツと基板を接続するケーブルが断線する恐れがあります。
バッテリー膨張による画面浮きでお困りの方は、
余裕があるうちに対処されることをお勧めします。
3.修理日数の目安
Surface Pro5のバッテリー交換修理の際、お預かりする平均的な日数は2~4日といったところです。
お急ぎの場合は、こちらで受け取ったその日に修理を終えて返送まで可能です。
基本的には受け取った順番に修理対応しておりますので、お急ぎの場合は事前にお知らせ頂ければと思います。
Surfaceシリーズは繊細なのでレターパックプラスではなくゆうパック元払いにてお返ししております。
大体の地域に発送の翌日か翌々日には届くようです。
4.修理時の注意点
Surface Pro5は表面ガラスが非常に脆く割れやすいです。
ガラスを割らずに分解するには高い技術力が必要なので、
もし万が一、作業中に液晶などが損傷した場合、損傷個所は無料で修理を行います。
ただ過去に上記のような例はありませんので、どうかご安心頂ければと思います。
5.ご依頼/ご相談について
Surface Pro5のバッテリー交換ご依頼頂ける場合、
または修理に関するご相談は以下からお問合せください。
Surface Pro5の修理に関すること以外にも、
発送方法や気になること等、お気軽にご連絡ください。
お返事は土日祝日問わず24時間以内に行います。
お問い合わせ頂いてから24時間お返事が来ない場合は、
当方からの連絡が迷惑メールフォルダに入ってしまっている可能性もあります。
その際はお手数ですが別のアドレスからお問合せ頂くか、
042-851-8317にお電話頂ければ幸いです。
特に3大キャリア(docomo/au/Softbank)のアドレスは弾かれやすいようです。
6.修理風景の紹介
それではSurface Pro5のバッテリー交換風景をご紹介いたします!
目次
①画面を剥がす
②画面を取り出す
③基板を取り出す
④バッテリーを取り出す
⑤動作確認を行う
⑥本体を組み上げる
充電ケーブルを接続している間は問題なく使用出来るのですが…
どれだけ充電をしても、充電ケーブルを抜いた状態だと電源が入りません。
これはバッテリー劣化によりよく起こる症状です。
Surface Pro5バッテリー交換修理
【使用する工具】
ヒートガン(設定温度250度)
クラフトナイフ(平刃)
ピック
ピンセット
ヘラ(プラスチック製)
ヘラ(金属製)
トルクスネジドライバー(T3/T4/T5)
粘着剥がし
粘着テープ
①画面を剥がす
まずはヒートガンを使って画面と本体フレームの接着を弱めます。
ピックから少し離れた箇所にまた温風を当てます。
粘着が弱まったら…
ピックをスライドさせて粘着を切ります。
これを画面一周するまで続けます。
画面が大きなこともあり、iPadと比べると気の遠くなるような作業です。
急ぐとガラスが割れるので、この作業だけで1~2時間要することもあります。
粘着を切れたら…
少しずつ慎重に画面を持ち上げます。
②画面を取り出す
画面パーツは…
このように2本のケーブルで基板に接続されています。
ケーブルの根元を見てみると…
もう片側も同じように固定されています。
このプレートはツメで固定されています。
かなり固く、プラスチック製のヘラだと外すのに苦戦します。
このように剥がすことが出来ます。
画面のコネクタを外す際はプラスチック製のヘラに持ち替えて…
画面パーツコネクタに引っ掛けます。
そのまま持ち上げると…
剥がします。
先ほどと同じようにコネクタが出てくるので…
外します。
画面パーツコネクタ2本を外すことが出来たので…
このように取り出すことが出来ました。
③基板を取り出す
Surface Pro5のバッテリーの接点は基板の上に乗るような構造になっています。
つまり基板を取り出さないとバッテリー交換することが出来ません。
基板には無数のネジやコネクタが付いていますが、それら全てを外す必要があります。
この作業もかなり大変です。
まずはヒートパイプを取り出す作業です。
ヒートパイプを取り出すには、見える範囲で計6本のネジで固定されています。
全てのネジを外しました。
ただこれだけではヒートパイプを取り出せません。
中央付近の大きなプレートを取り出す必要があります。
金属製のヘラを引っ掛けてツメを外し…
先ほどと同じトルクスネジです。
ただ、先ほどのトルクスネジとは大きさが違います。
Surface Pro5は計3種類のトルクスネジが採用されています。
ドライバーの大きさを変えて…
これでヒートパイプを取り出すことが出来ました。
Surface Pro5は基板上にも剥がすべきプレートが何か所かあります。
プレートを剥がすとカメラパーツなどのケーブルが出てきます。
矢印部分のケーブルは…
スピーカーや上部のケーブルも、基板に接続されているケーブルは全て抜きます。
また、Surface Pro5には隠されたネジも数か所あります。
この通り取り出すことが出来ます。
全てのネジやケーブルを外して基板を持ち上げようとするも、少し引っかかる感じがあります。
この原因がこの部分です。
カメラに基板が引っ掛かっています。
カメラは本体フレームに接着されているので…
ケーブルが引っ掛かっていないか、ネジの取り忘れが無いか確認しながら慎重に持ち上げます。
この通り、やっと基板を取り出すことが出来ました。
ちなみに、Surface Pro5のバッテリーの接点は…
このようになっており、Surface Pro4より接する面積が大きくなっています。
基板側の接点はこのような形状です。
④バッテリーを取り出す
それではバッテリーを取り出す作業を行います。
Surface Pro5はバッテリーシールが見当たりません。
安全に剥がすには、粘着剥がしとヘラが必須です。
粘着は非常に強力なので、強引に剥がそうとすると…
このようにバッテリーが破裂します。
ヘラを挿します。
ある程度隙間が出来たら、柔らかい素材のヘラに持ち替えます。
この通り、ほぼ全面にべったりと粘着テープが貼られています。
取り出すことが出来ました。
⑤動作確認を行う
新品のバッテリーをセットして動作確認を行います。
赤丸部分の様に、合計3か所突起があるので全て合わせます。
これでバッテリーを正しい位置にセット出来ました。
次は基板です。
こちらはケーブルを挟まないよう注意しながらセットして…
ネジ穴を確認して、正しい位置に合わせます。
ネジ穴が合ったら…
どちらも接続します。
この時点で起動確認を行います。
電源ボタンを長押しすると…
この通り、ロゴが出てきました!
少し待っていると…
ロック画面まで進みました!
充電しながら出ないと起動しない、という症状が改善しています!
⑥本体を組み上げる
それではこのまま本体を組み上げを続行します。
シャットダウンして…
まずは本体下部です。
SDカードトレイや充電口周辺を…
ネジ留めをして固定しました。
全てのネジ留め、そしてケーブルが接続出来たら…
基板上のプレートも元通りにします。
位置を合わせて…
これで本体内の組み上げ作業は完了です。
粘着は再利用できないので…
これでSurface Pro5のバッテリー交換完了です!
充電確認も行い、全く問題ありませんでした。
今回ご紹介させて頂いた通り、Surfaceのバッテリー交換は非常に難易度が高いです。
慣れていないと十中八九壊してしまいます。
バッテリー劣化、膨張などでお困りの際は、ぜひ実績豊富な当店へご相談くださいませ!
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