目次
Surface Pro5のバッテリー交換ご依頼を頂きました。
充電ケーブルを接続している間は問題なく使用出来るのですが…
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これまでに行った修理についてご紹介します。
2022年04月10日
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Surface Pro5のバッテリー交換ご依頼を頂きました。
充電ケーブルを接続している間は問題なく使用出来るのですが…
どれだけ充電をしても、充電ケーブルを抜いた状態だと電源が入りません。
これはバッテリー劣化によりよく起こる症状です。
ほとんどの場合、バッテリー交換することで症状が改善しますので、ぜひ当店へお任せください!
今回はSurface Pro5のバッテリー交換風景を写真付きで解説いたします。
Surface Pro5バッテリー交換修理
【使用する工具】
ヒートガン(設定温度250度)
クラフトナイフ(平刃)
ピック
ピンセット
ヘラ(プラスチック製)
ヘラ(金属製)
トルクスネジドライバー(T3/T4/T5)
粘着剥がし
粘着テープ
Surfaceシリーズは画面を剥がして分解します。
しかし同じ様に分解出来るiPadと比べて非常にガラスが割れやすく、粘着は強力です。
なので分解難易度は格段に高いです。
それでは早速作業を開始します。
まずはヒートガンを使って画面と本体フレームの接着を弱めます。
温風を当てて…
クラフトナイフを挿します。
隙間が出来るので…
ピックを挟みます。
挿したクラフトナイフを抜いて…
ピックから少し離れた箇所にまた温風を当てます。
粘着が弱まったら…
ピックをスライドさせて粘着を切ります。
これを画面一周するまで続けます。
画面が大きなこともあり、iPadと比べると気の遠くなるような作業です。
急ぐとガラスが割れるので、この作業だけで1~2時間要することもあります。
粘着を切れたら…
少しずつ慎重に画面を持ち上げます。
画面パーツは…
このように2本のケーブルで基板に接続されています。
ケーブルの根元を見てみると…
プレートで覆われています。
もう片側も同じように固定されています。
このプレートはツメで固定されています。
かなり固く、プラスチック製のヘラだと外すのに苦戦します。
金属製のヘラを引っ掛けて持ち上げることで…
このように剥がすことが出来ます。
画面のコネクタを外す際はプラスチック製のヘラに持ち替えて…
画面パーツコネクタに引っ掛けます。
そのまま持ち上げると…
このように外すことが出来ます。
もう片側も同じように外します。
ヘラをプレートに引っ掛けて…
剥がします。
先ほどと同じようにコネクタが出てくるので…
プラスチック製のヘラを使って…
外します。
画面パーツコネクタ2本を外すことが出来たので…
このように取り出すことが出来ました。
Surface Pro5のバッテリーの接点は基板の上に乗るような構造になっています。
つまり基板を取り出さないとバッテリー交換することが出来ません。
基板には無数のネジやコネクタが付いていますが、それら全てを外す必要があります。
この作業もかなり大変です。
まずはヒートパイプを取り出す作業です。
ヒートパイプを取り出すには、見える範囲で計6本のネジで固定されています。
ネジの形状はトルクスです。
全てのネジを外しました。
ただこれだけではヒートパイプを取り出せません。
中央付近の大きなプレートを取り出す必要があります。
金属製のヘラを引っ掛けてツメを外し…
このように剥がしました。
すると…
4つのネジが出てきました。
こちらのネジも…
先ほどと同じトルクスネジです。
ただ、先ほどのトルクスネジとは大きさが違います。
Surface Pro5は計3種類のトルクスネジが採用されています。
ドライバーの大きさを変えて…
4本のネジを外します。
これでヒートパイプを取り出すことが出来ました。
Surface Pro5は基板上にも剥がすべきプレートが何か所かあります。
まずはこの2箇所です。
ヘラを使って…
2箇所のプレートを剥がしました。
プレートを剥がすとカメラパーツなどのケーブルが出てきます。
矢印部分のケーブルは…
全て外します。
スピーカーや上部のケーブルも、基板に接続されているケーブルは全て抜きます。
また、Surface Pro5には隠されたネジも数か所あります。
例えば矢印部分です。
ケーブルを持ち上げると…
この通りネジが出てきました。
本体上部も…
粘着の下にネジが計5本隠れています。
そしてこちらのプレートの下にも…
このように剥がすとネジが出てきました。
これらのネジを全て外します。
本体上部、矢印部分のパーツはネジを外すことで…
この通り取り出すことが出来ます。
全てのネジやケーブルを外して基板を持ち上げようとするも、少し引っかかる感じがあります。
この原因がこの部分です。
カメラに基板が引っ掛かっています。
カメラは本体フレームに接着されているので…
粘着剥がしを使って粘着を弱めつつ持ち上げます。
これで基板の引っ掛かりが無くなりました。
ケーブルが引っ掛かっていないか、ネジの取り忘れが無いか確認しながら慎重に持ち上げます。
この通り、やっと基板を取り出すことが出来ました。
ちなみに、Surface Pro5のバッテリーの接点は…
このようになっており、Surface Pro4より接する面積が大きくなっています。
基板側の接点はこのような形状です。
それではバッテリーを取り出す作業を行います。
Surface Pro5はバッテリーシールが見当たりません。
安全に剥がすには、粘着剥がしとヘラが必須です。
粘着は非常に強力なので、強引に剥がそうとすると…
surfacePro5 バッテリー交換の際には皆さま気をつけてください😓
何回か燃えた事があるのですか🤫
今回が1番もえましたえ😅
部屋中真っ白に、、、 pic.twitter.com/ueXTpybolG— AIDE MacLogicRepair (@maclogicrepair) April 1, 2021
このようにバッテリーが破裂します。
バッテリー下部に粘着剥がしを吹きかけ…
ヘラを挿します。
ある程度隙間が出来たら、柔らかい素材のヘラに持ち替えます。
この通り、ほぼ全面にべったりと粘着テープが貼られています。
反対側も同じように粘着剥がしを使って…
ヘラで粘着を切ります。
こちらも同じように粘着を取ることが出来ました。
2か所の粘着を剥がせたらバッテリーを持ち上げて…
取り出すことが出来ました。
新品のバッテリーをセットして動作確認を行います。
まずは新品のバッテリーを上部の突起に合わせます。
赤丸部分の様に、合計3か所突起があるので全て合わせます。
これでバッテリーを正しい位置にセット出来ました。
次は基板です。
こちらはケーブルを挟まないよう注意しながらセットして…
ネジ穴を確認して、正しい位置に合わせます。
ネジ穴が合ったら…
バッテリーコネクタ周辺のネジを2本ほど留めます。
電源ボタンケーブルを基板に接続し…
ツメを倒して固定します。
液晶画面のケーブルを位置を合わせ…
どちらも接続します。
この時点で起動確認を行います。
電源ボタンを長押しすると…
この通り、ロゴが出てきました!
少し待っていると…
ロック画面まで進みました!
充電しながら出ないと起動しない、という症状が改善しています!
それではこのまま本体を組み上げを続行します。
シャットダウンして…
画面パーツを取り外します。
取り外したネジやケーブルを全て元通りに戻します。
まずは本体下部です。
SDカードトレイや充電口周辺を…
全てネジ留めします。
そして上部も同じようにネジ留めします。
本体上部、ケーブルが密集している箇所も…
元通り全て接続します。
取り出したパーツはセットして…
ネジ穴を確認して位置を合わせます。
ネジ留めをして固定しました。
全てのネジ留め、そしてケーブルが接続出来たら…
基板上のプレートも元通りにします。
位置を合わせて…
全て被せました。
最後にヒートパイプを正しい位置にセットして…
ネジ留めします。
根元の部分もしっかりとネジ留めします。
プレートを被せたら…
これで本体内の組み上げ作業は完了です。
粘着は再利用できないので…
ヘラなどを使って剥がします。
全て綺麗に除去出来たら…
全て新品に貼り直します。
液晶画面コネクタの位置を合わせ…
2本とも接続します。
プレートの位置を合わせ…
被せて固定します。
反対側も同じように…
プレートを被せて固定します。
画面を角に合わせてセット出来たら…
しっかりと接着します。
これでSurface Pro5のバッテリー交換完了です!
充電確認も行い、全く問題ありませんでした。
今回ご紹介させて頂いた通り、Surfaceのバッテリー交換は非常に難易度が高いです。
慣れていないと十中八九壊してしまいます。
バッテリー劣化、膨張などでお困りの際は、ぜひ実績豊富な当店へご相談くださいませ!
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