iPad第9世代の液晶画面が壊れてしまい、表示異常が起こっていると修理ご依頼を頂きました。
実際の状態がこちらです。
WORKS
これまでに行った修理についてご紹介します。
2022年09月22日
表示異常によって一切操作が出来ない状態でした。
表面ガラスは割れていないので、内部の液晶画面さえ交換すれば改善させられます。
そこで今回はiPad第9世代の液晶画面交換修理風景を写真付きで解説いたします!
iPad第9世代液晶画面交換
【使用する工具】
ヒートガン
クラフトナイフ
ピック
ヘラ
粘着テープ
①ガラスを持ち上げる
iPad第9世代は表面のガラスと内部の液晶は別のパーツです。
なので液晶交換の際にはガラスを割らないように持ち上げる必要があります。
慣れないと、分解の際に割ってしまったり、分解後にタッチ異常が起こったりします。
当店では全スタッフ、分解実績が百台を優に超えています。
端末を壊してしまう心配はありませんのでご安心くださいませ!
まずは画面に温風を当てます。
ガラスと本体フレームとの粘着を弱めて…
クラフトナイフを挿します。
温め足りないとクラフトナイフを挿した瞬間ガラスが割れます。
クラフトナイフで作った隙間に…
ピックを挟みます。
ピックを挟めたらクラフトナイフは不要なので…
引き抜きます。
次はまたヒートガンの出番です。
ガラスと本体フレームの粘着を弱める為に…
ピックの近くに温風を当てます。
そして…
粘着が弱くなったところまでピックをスライドさせます。
このように少しずつ、本体一周分の粘着を全て切ることで…
ガラスを持ち上げることが出来ます。
ケーブルを切らないよう注意が必要です。
ガラスを開いた際、内部に触れると指紋が付いてしまいます。
触れないよう要注意です。
②液晶画面を起こす
次に液晶画面を起こす作業です。
iPad第9世代の液晶画面は四隅がネジで固定されています。
ネジの形状はプラスです。
プラスドライバーを使って…
全てのネジを外します。
iPad第9世代の液晶は更に蝋のようなもので本体フレームに固定されています。
ヘラを使って蝋を切って…
液晶を90度近くまで起こします。
③液晶画面を取り出す
液晶画面のコネクタは銀板で固定されています。
銀板もプラスネジで固定されています。
合計3本あるので…
全てのネジを外します。
ネジを外すと…
銀板を取り出すことが出来ます。
銀板を取り出せたら…
液晶画面のコネクタがむき出しになります。
プラスチック製のヘラを使って…
液晶画面のコネクタを外します。
この通り、液晶画面を取り出すことが出来ました。
④動作確認を行う
それでは新品の液晶画面を本体に接続し、動作確認を行います。
新品の液晶画面のコネクタの位置を合わせて…
上から押さえつけて接続します。
電源ボタンを長押しして起動させます。
起動時のリンゴマークが綺麗に表示されています。
ホーム画面まで進みましたが、表示異常が改善しています。
それではこのまま本体を組み上げます。
⑤本体を組み上げる
液晶画面のコネクタを固定するため…
銀板をセットします。
ネジ穴を確認して位置を調整し…
3か所ネジ留めします。
液晶画面を本体フレームへとセットして…
四隅をネジ留めします。
画面と本体フレームとの粘着テープを貼り替えて…
液晶上をクリーニングします。
埃が無いことを確認して…
ガラスを接着して本体を閉じます。
これでiPad第9世代の液晶画面交換修理完了です!
内部のデータを一切消すことなく液晶画面のみ交換することが出来ました。
郵送修理ポストリペアではiPad第9世代のガラス割れやボタンの異常、そしてフレーム変形修理などの実績もございます。
iPad第9世代の修理もぜひ郵送修理ポストリペアへお任せくださいませ!
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