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修理実績

これまでに行った修理についてご紹介します。

ウォークマン NW-S310シリーズ(S313/S315)の内蔵バッテリー交換も安い!電源が落ちる症状が改善して電池持ちが良くなりました!

ウォークマン NW-S315のバッテリー交換

今回はバッテリー劣化が進み過ぎてしまったのか、電源が入らなくなった NW-S313の修理ご依頼を頂きました!

 

ウォークマン修理料金表

 

ウォークマン NW-S313は2017年9月に発売されたのでまだ2年ほどしか経過していません。

 

ただ、スピーカーなどで常に充電しながら使用されていると今回のように短期間で寿命を迎えてしまいます

 

到着した際、動作確認を行おうとするも…

起動しないNW-S315

起動しない状態でした。

 

充電器を挿しても一切反応しません。

リセットボタンを押したNW-S315

本体裏のリセットボタンを押しても無反応でした。

 

この場合、バッテリー交換を試すのが定石です。

 

今回はウォークマン NW-S315のバッテリー交換方法を写真付きで解説させて頂きます!

 

NW-S315バッテリー交換


【使用する工具】

プラスネジドライバー

ヘラ

はんだ小手

粘着剥がし

 

①本体部分を取り出す


NW-S315の多くのウォークマンと同じように、背面のネジを外して分解します。

背面のネジを外して分解するNW-S315

どちらもプラスネジです。

背面パネルのネジを外しているNW-S315

ドライバーを使って外します。

背面パネルのネジを取り出したNW-S315

ネジの長さも太さもどちらも同じです。

 

背面のネジを外したら…

操作盤を剥がしたNW-S315

操作盤を持ち上げます。

操作盤を取り出したNW-S315

操作盤は真ん中の再生ボタンだけ別パーツになっています。

再生ボタンを取り出したNW-S315

再生ボタンも取り出し、失くさないよう注意します。

NW-S315の本体内部のネジ3本

操作盤の下には3本のネジがあります。

 

どれもプラスネジです。

本体内部のネジを外しているNW-S315

全ての外します。

 

上部2本は同じ長さですが、下部1本だけ少し短いです。

 

付ける際に間違わないよう注意が必要です。

 

ネジを全て外したら本体部分を背面パネルから剥がす作業を行います。

本体とフレームの間にヘラを入れているNW-S315

本体部分と背面パネルの間にヘラを入れます。

 

ツメで固定されているのですが、全ての全てを外すことで…

本体部分を持ち上げているNW-S315

このように持ち上げることが出来ます。

 

強引にヘラで持ち上げようとすると背面パネルが凹んだり傷ついたりして変形してしまいます。

本体部分をフレームから取り出したNW-S315

この通り、本体部分を取り出すことが出来ました!

 

②バッテリーを取り出す


バッテリーは本体裏側に収まっています。

NW-S315のバッテリーの接点

2点で基板に接続されています。

 

基板は絶縁テープで覆われているので…

基板を覆った絶縁テープを剥がしているNW-S315

まずはこのように剥がしてバッテリーコネクタの接点をむき出しにします。

 

ここからははんだ作業です。

バッテリーの接点を外しているNW-S315

はんだ小手を当ててはんだを溶かします。

 

片方ずつはんだ小手を当てて…

バッテリーコネクタ赤を外したNW-S315

ゆっくりと引っ張ることで外すことが出来ます。

 

強引に剥がさず、はんだ小手を当てながら優しく引っ張ります。

バッテリー接点黒を外したNW-S315

もう片方も同じように引っ張って外します。

 

ちなみに、赤と黒の配線は付ける際に間違えてはいけません

 

左右どちらに赤、黒が付いていたか覚えておく必要があります。

 

配線を外せたらバッテリーを取り出したいのですが…

バッテリーに接着されているNW-S315のボリュームボタンケーブル

バッテリー上にはボリュームボタンケーブルが接着されています。

 

このままバッテリーを取り出そうとするとケーブルが断線してしまいます。

 

バッテリー取り出す前に粘着剥がしを使って…

バッテリーに接着されたボリュームボタンケーブルを剥がしているNW-S315

このように粘着を取っておくと安心です。

 

バッテリーは本体フレームにも接着されています。

バッテリーを取り出したNW-S315

ヘラを使って粘着を剥がすことで…

バッテリーを本体から取り出したNW-S315

古いバッテリーを本体から取り出すことが出来ました!

 

③本体を組み上げる


バッテリーを取り出せたら新品のバッテリーを基板に接続します。

新品のバッテリーを本体にセットしたNW-S315

本体に新品のバッテリーをセットして…

バッテリーコネクタの接点を合わせているNW-S315

接点を合わせます。

 

本体を横にして、上部が黒、下部が赤の配線です。

バッテリーの接点を基板に接続したNW-S315

はんだ小手を使ってそれぞれ基板に接続します。

 

バッテリーを基板に接続出来たら起動確認を行います。

 

リセットボタンを押すと…

起動することを確認したNW-S315

しっかりと起動して操作も出来ます。

 

今回電源が入らなくなってしまったのはやはりバッテリー劣化が原因だったようです。

 

起動確認が取れたら本体を組み上げます。

基板に絶縁テープを貼ったNW-S315

基板を絶縁テープで覆って、ふとした拍子に接点がショートを防ぎます。

フレームに本体をセットしているNW-S315

次に本体部分を背面パネルへとセットします。

 

この際に注意すべきはホールドスイッチです。

ホールドスイッチがはまるよう注意するNW-S315

赤丸部分のスイッチが背面パネルの溝にしっかりとはまるように注意して組み立てます。

 

本体をセット出来たら…

フレームに本体部分を押し込んでいるNW-S315

ぐっと押し込みます。

 

ツメがパチンっとはまることで…

本体部分が浮いていないか確認しているNW-S315

本体部分の浮きが無くなりました。

 

これでしっかりと固定されています。

本体部分をネジで固定しているNW-S315

操作盤下の3つのプラスネジで本体部分をしっかりと背面パネルに固定し…

再生ボタンを付けたNW-S315

再生ボタンを取り付けます。

操作盤を付けたNW-S315

そして操作盤を付けるのですが、この作業が意外と難しいです。

 

というのも…

操作盤はツメで本体に固定されているNW-S315

操作盤には3つのツメが付いています。

 

このツメを本体部分にうまく付けられないと…

操作盤が浮いているNW-S315

このように操作盤と背面パネルの間に隙間が出来てしまいます。

 

この状態だと操作盤を押しても正常に反応しません

 

ツメを3か所、正しい位置に付けることで…

操作盤を本体に固定したNW-S315

隙間が無くなり、正常に操作できるようになりました。

フレームをネジ留めしているNW-S315

後は背面パネルのネジ2か所を留めることで…

バッテリー新品交換修理後のNW-S315

NW-S315のバッテリー交換が完了しました!

動作確認しているNW-S315

念のためイヤホンジャックや再生、早送り、ボリュームボタンなどの動作確認を行うも、一切問題ありません。

充電確認しているNW-S315

そして当然充電確認も行います。

 

充電器を挿すとしっかりと蓄電されており、正常に使用できることが確認できました。

 

ウォークマンの多くは今回のようにはんだ作業が必須です。

 

はんだ作業でミスをすると、電源が入らなくなるなどのリスクがあります。

 

お持ちの大切なウォークマンの電池持ちが悪いなど、お困りの際はいつでも郵送修理ポストリペアへご連絡くださいませ!

 

 

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