今回はバッテリー劣化が進み過ぎてしまったのか、電源が入らなくなった NW-S313の修理ご依頼を頂きました!
ウォークマン NW-S313は2017年9月に発売されたのでまだ2年ほどしか経過していません。
ただ、スピーカーなどで常に充電しながら使用されていると今回のように短期間で寿命を迎えてしまいます。
到着した際、動作確認を行おうとするも…
WORKS
これまでに行った修理についてご紹介します。
2021年07月05日
今回はバッテリー劣化が進み過ぎてしまったのか、電源が入らなくなった NW-S313の修理ご依頼を頂きました!
ウォークマン NW-S313は2017年9月に発売されたのでまだ2年ほどしか経過していません。
ただ、スピーカーなどで常に充電しながら使用されていると今回のように短期間で寿命を迎えてしまいます。
到着した際、動作確認を行おうとするも…
起動しない状態でした。
充電器を挿しても一切反応しません。
本体裏のリセットボタンを押しても無反応でした。
この場合、バッテリー交換を試すのが定石です。
今回はウォークマン NW-S315のバッテリー交換方法を写真付きで解説させて頂きます!
NW-S315バッテリー交換
【使用する工具】
プラスネジドライバー
ヘラ
はんだ小手
粘着剥がし
①本体部分を取り出す
NW-S315の多くのウォークマンと同じように、背面のネジを外して分解します。
どちらもプラスネジです。
ドライバーを使って外します。
ネジの長さも太さもどちらも同じです。
背面のネジを外したら…
操作盤を持ち上げます。
操作盤は真ん中の再生ボタンだけ別パーツになっています。
再生ボタンも取り出し、失くさないよう注意します。
操作盤の下には3本のネジがあります。
どれもプラスネジです。
全ての外します。
上部2本は同じ長さですが、下部1本だけ少し短いです。
付ける際に間違わないよう注意が必要です。
ネジを全て外したら本体部分を背面パネルから剥がす作業を行います。
本体部分と背面パネルの間にヘラを入れます。
ツメで固定されているのですが、全ての全てを外すことで…
このように持ち上げることが出来ます。
強引にヘラで持ち上げようとすると背面パネルが凹んだり傷ついたりして変形してしまいます。
この通り、本体部分を取り出すことが出来ました!
②バッテリーを取り出す
バッテリーは本体裏側に収まっています。
2点で基板に接続されています。
基板は絶縁テープで覆われているので…
まずはこのように剥がしてバッテリーコネクタの接点をむき出しにします。
ここからははんだ作業です。
はんだ小手を当ててはんだを溶かします。
片方ずつはんだ小手を当てて…
ゆっくりと引っ張ることで外すことが出来ます。
強引に剥がさず、はんだ小手を当てながら優しく引っ張ります。
もう片方も同じように引っ張って外します。
ちなみに、赤と黒の配線は付ける際に間違えてはいけません。
左右どちらに赤、黒が付いていたか覚えておく必要があります。
配線を外せたらバッテリーを取り出したいのですが…
バッテリー上にはボリュームボタンケーブルが接着されています。
このままバッテリーを取り出そうとするとケーブルが断線してしまいます。
バッテリー取り出す前に粘着剥がしを使って…
このように粘着を取っておくと安心です。
バッテリーは本体フレームにも接着されています。
ヘラを使って粘着を剥がすことで…
古いバッテリーを本体から取り出すことが出来ました!
③本体を組み上げる
バッテリーを取り出せたら新品のバッテリーを基板に接続します。
本体に新品のバッテリーをセットして…
接点を合わせます。
本体を横にして、上部が黒、下部が赤の配線です。
はんだ小手を使ってそれぞれ基板に接続します。
バッテリーを基板に接続出来たら起動確認を行います。
リセットボタンを押すと…
しっかりと起動して操作も出来ます。
今回電源が入らなくなってしまったのはやはりバッテリー劣化が原因だったようです。
起動確認が取れたら本体を組み上げます。
基板を絶縁テープで覆って、ふとした拍子に接点がショートを防ぎます。
次に本体部分を背面パネルへとセットします。
この際に注意すべきはホールドスイッチです。
赤丸部分のスイッチが背面パネルの溝にしっかりとはまるように注意して組み立てます。
本体をセット出来たら…
ぐっと押し込みます。
ツメがパチンっとはまることで…
本体部分の浮きが無くなりました。
これでしっかりと固定されています。
操作盤下の3つのプラスネジで本体部分をしっかりと背面パネルに固定し…
再生ボタンを取り付けます。
そして操作盤を付けるのですが、この作業が意外と難しいです。
というのも…
操作盤には3つのツメが付いています。
このツメを本体部分にうまく付けられないと…
このように操作盤と背面パネルの間に隙間が出来てしまいます。
この状態だと操作盤を押しても正常に反応しません。
ツメを3か所、正しい位置に付けることで…
隙間が無くなり、正常に操作できるようになりました。
後は背面パネルのネジ2か所を留めることで…
NW-S315のバッテリー交換が完了しました!
念のためイヤホンジャックや再生、早送り、ボリュームボタンなどの動作確認を行うも、一切問題ありません。
そして当然充電確認も行います。
充電器を挿すとしっかりと蓄電されており、正常に使用できることが確認できました。
ウォークマンの多くは今回のようにはんだ作業が必須です。
はんだ作業でミスをすると、電源が入らなくなるなどのリスクがあります。
お持ちの大切なウォークマンの電池持ちが悪いなど、お困りの際はいつでも郵送修理ポストリペアへご連絡くださいませ!
関連記事はこちら
ウォークマンNW-S315/NW-S313の音量ボタンが使用出来ない症状がケーブル交換で改善!【郵送専門WALKMAN修理店】
ウォークマン NW-S313の画面交換修理料が8800円!真っ白で何も表示しない症状が音楽データそのままで復活!
ウォークマンのホールドスイッチ修理出来ます!自己修理失敗で突起を折ってしまったNW-S313を基板の一部交換修理で改善![郵送専門修理店]
カテゴリー
月間アーカイブ
修理のご依頼はこちら!
スマホ・タブレット・ガラケーなど様々な端末を安く早く安全に修正いたします!