Pixel4のバッテリーが膨張してしまって背面パネルを押し上げている、ということで修理ご依頼を頂きました。
実際の本体の状態は以下の通りです。
WORKS
これまでに行った修理についてご紹介します。
2021年08月19日
Pixel4のバッテリーが膨張してしまって背面パネルを押し上げている、ということで修理ご依頼を頂きました。
実際の本体の状態は以下の通りです。
背面パネルと本体フレームの間に大きな隙間が出来てしまっています。
これは膨張したバッテリーが背面パネルを押し上げいる状態です。
Pixel4に限らず、他のスマホやタブレットでもよく見かけます。
反対の側面を確認してみても…
このように本体内部が見えるほど背面パネルが浮いてしまっていました。
バッテリー膨張=スマホの寿命、と思われている方も多いかと思います。
実際にはそんなことはなく、バッテリー交換さえすればまだまだお使い頂けます!
そこで今回は、Pixel4のバッテリー新品交換修理方法を写真付きで解説いたします!
Pixel4バッテリー交換
【使用する工具】
ヒートガン(設定温度250度)
ピック
ヘラ
トルクスネジドライバー
分解する前にまずは電源を切ります。
Pixel4の場合は電源ボタンを長押しすると、画面横に「電源を切る」ボタンが出てきます。
出てきた「電源を切る」ボタンをタップします。
これで電源を切ることが出来ました!
それでは作業開始です!
①背面パネルを取り出す
Pixelは機種によって背面パネルから剥がす機種、画面から剥がす機種と分かれます。
Pixel4の場合は背面パネルを剥がして分解します。
いくら膨張してある程度背面パネルが剥がれていたとしても、そのまま背面パネルを強引に剥がすと割れます。
Pixel4を分解するにはヒートガンは必須と言えます。
温風を当てて粘着を弱め…
ピックを挟んで粘着を切ります。
ピックを挟んだまま…
少し離れた箇所に温風を当てます。
粘着が弱くなったら…
その部分までピックを進めます。
このように背面パネルの粘着を全て剥がします。
粘着を剥がせたら…
ゆっくりと背面パネルを持ち上げます。
Pixel4の場合、勢いよく持ち上げてはいけません。
というのも…
背面パネルと基板はケーブルで接続されています。
背面パネルを取り出すにはケーブルを抜かないといけません。
ケーブルは銀板で固定されています。
この銀板は上下2箇所ネジ留めされています。
使用されているネジの形状はトルクスといって、六角の様な形をしています。
一般的にはあまり見ることのない特殊なネジです。
専用のドライバーを使って上下2本のネジを外します。
ネジを外したら…
このように銀板を取り出します。
これでケーブルのコネクタが剥き出しになりました。
ケーブルを抜くにはプラスチック製のヘラを使います。
ヘラをコネクタに引っ掛けて持ち上げることで…
このようにケーブルを外すことが出来ました。
これで背面パネルを取り出すことが出来ます。
②バッテリーを取り出す
背面パネルを剥がせたらまずはバッテリーコネクタを外す作業を行います。
バッテリーコネクタも先ほどのコネクタと同じように銀板で固定されています。
今回の銀板は全部で5か所ネジ留めされてます。
ネジの形状は先ほどと同じトルクスです。
5か所全てのネジを外します。
ちなみに、この5個のネジは箇所によって長さが違うものがあります。
どこにどのネジが留まっていたか分かるようにしておく必要があります。
ネジを外せたら…
このように銀板を取り出すことが出来ます。
銀板を取り出すことで…
赤丸部分のバッテリーコネクタが剥き出しになりました。
バッテリーコネクタもプラスチック製のヘラを使って外します。
コネクタに少し引っ掛けて上に持ち上げます。
するとこのように外すことが出来ました。
これで基板がショートすることがありません。
次は膨張したバッテリーを取り出す作業です。
膨張したバッテリーは丁重に扱う必要があります。
取り出す際になるべく負荷を掛けたくなければ、バッテリー固定シールを引っ張る方法が有効です。
バッテリー固定シールはバッテリー下から覗いています。
指やピンセットなどで…
このように引っ張ります。
非常に切れやすいので注意が必要です。
切らないように慎重に引っ張ります。
下のバッテリー固定シールを引っ張って外せたら…
上部から覗いている2本のバッテリー固定シールも引っ張ります。
まずは上部を引っ張って外し…
下部も同じように外します。
3本全てのバッテリー固定シールを外すことで…
この通り、膨張したバッテリーでも安全に取り外すことが出来ました。
ちなみに、取り外したバッテリーと正常なバッテリーを比べると…
2倍以上厚みが違います。
これだけ膨張していたら背面パネルが浮いてしまうのも頷けます。
③本体を組み上げる
それでは新品のバッテリーへと交換して本体を組みます。
まずは膨張したバッテリーを取り出した箇所に新品のバッテリーをセットします。
粘着テープで本体フレームと新品のバッテリーをしっかりと接着します。
バッテリーをセット出来たら…
バッテリーと基板を接続します。
コネクタを付ける作業は難易度が高く、少しでも位置がズレているとはまりません。
正しい位置で押し込む必要があります。
バッテリーを基板に接続出来たら起動確認を行います。
電源ボタンを長押しすると…
この通り起動しました。
ホーム画面まで進んで操作できるところまで確認しました。
異常がなかったのでこのまま本体を組み上げます!
バッテリーコネクタに銀板を被せます。
ネジ穴を確認して正しい位置で…
ネジ留めします。
次に、背面パネルのケーブルを基板に接続します。
位置を合わせて上から押さえることで…
このように接続することが出来ます。
間違った位置で押さえつけるとコネクタが破損するので注意が必要です。
コネクタを付けられたら…
銀板を被せてネジで固定します。
最後に、本体フレームの縁に粘着テープを貼って背面パネルを固定する作業です。
粘着テープを貼り終わったら…
背面パネルの位置を合わせます。
正しい位置に合わせられたら…
上から押さえつけて接着します。
背面パネルがしっかりとくっついたら…
Pixel4のバッテリー交換作業完了です!
充電器を挿して充電確認も行います。
この通り、バッテリーに雷マークが出て充電残量が増えていくことも確認しました。
浮いていた背面パネルも確認します。
この通りぴったりとくっついて隙間が無くなっています!
反対側も…
同じくくっついていて、本体内部が見えなくなっています。
これで今後は安心してお使い頂くことが出来ます!
今回ご紹介させて頂いたように、郵送修理ポストリペアではバッテリー膨張してしまったスマホの修理も難なく承れます。
バッテリー交換することで、1度寿命を迎えてしまったスマホでもまだまだ長期間使用できるようになります。
機種変更より遥かにお財布に優しいので、同じような状態でお困りの際はぜひ当店へご相談くださいませ!
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