iPad Pro11が正常に起動しなくなってしまったと修理のご依頼を頂きました。
電源ボタンを長押しすると…
WORKS
これまでに行った修理についてご紹介します。
2022年10月19日
iPad Pro11が正常に起動しなくなってしまったと修理のご依頼を頂きました。
電源ボタンを長押しすると…
この通り、リンゴマークは表示されます。
ただ少し経つと…
この通り、リンゴマークが消えてしまいます。
そして勝手にリンゴマークが表示されて…という症状です。
通称「リンゴループ」と呼ばれる症状なのですが、様々な要因で発症します。
SNSでもリンゴループに陥って絶望されている呟きが散見されます。
iPadのストレージがいっぱいでリンゴループから抜け出せなくなっちゃった😭
— コニシユカ | ish (@yuconishi) October 12, 2022
iPad水没させちゃってリンゴループなっちゃった〜〜〜〜多分データ全部消えた〜〜〜〜〜
— monpe (@sentakuchu_) October 16, 2022
今回お送り頂いたiPadは、FaceIDが使用不可になってからリンゴループを発症したそうです。
FacdIDセンサーの故障が原因なら、パーツ交換することなく改善させられる可能性があります。
それではiPadのリンゴループをデータそのままで復旧させられた例をご紹介いたします!
iPad Pro11リンゴループ修理
【使用する工具】
ヒートガン
クラフトナイフ
ピック
プラスネジドライバー
粘着テープ
ヘラ
①画面を剥がす
まずは画面を剥がす作業です。
ヒートガンで画面に温風を当てます。
温め足りないとガラスが割れてしまう恐れがあるので要注意です。
画面の粘着が弱まったら…
クラフトナイフを挿します。
このように画面パーツと本体フレームの間に隙間が出来たら…
ピックを挟んでクラフトナイフを抜きます。
ピックから離れた場所に温風を当てて粘着を弱くし…
ピックをスライドさせます。
この作業を画面一周繰り返すことで画面パーツを持ち上げることが出来ます。
②FaceIDセンサーコネクタを外す
画面パーツを持ち上げると…
上部に接続されている矢印部分がFaceIDセンサーケーブルです。
プレートで基板に固定されているので…
ドライバーを使ってネジを外します。
プレートを取り出すと…
FaceIDセンサーのコネクタがむき出しになります。
FaceIDの故障によるリンゴループなら、このコネクタを外すことで改善します。
③起動テストを行う
では実際に起動確認を行います。
電源ボタンを長押しすると…
先ほどと同じようにリンゴマークが出てきました。
そのまま待ち続けていると…
この通り、無事ホーム画面まで進みました!
FaceIDセンサーケーブルを抜いているので、当然FaceIDを使用出来なくなっています。
FaceIDまで直すことも出来ますが、その場合は基板修理となるので修理費用は高くなります。
念のためタッチ操作等確認します。
全く問題なく操作出来ました。
一通り動作確認が終わったら電源を切ります。
④粘着テープを貼り直す
今回FaceIDが使用出来なくなってしまった原因は…
恐らく水濡れによる腐食です。
FaceIDセンサーが写真の通り、変色してしまっていました。
これでは画面が綺麗に接着出来ないので綺麗に除去します。
安全に粘着テープを貼り直すため、画面パーツを取り外します。
画面パーツはプレートで固定されているので…
ネジを外して取り出します。
画面パーツコネクタを外して…
画面パーツを取り出します。
ヘラをクラフトナイフを使って元々の粘着を除去します。
綺麗に除去出来たら新品の粘着テープへと貼り替えます。
貼り替え終わったら画面パーツを元通り接続して…
本体フレームにセットします。
しっかりと位置を合わせたら…
接着します。
画面が浮いていないことを確認したら…
これで修理完了です!
FaceIDを搭載したiPadやiPhoneは今回と同じ作業を行うことで改善する例がございます。
当店では容量がいっぱいになってしまった端末のリンゴループでも数多くの改善実績がございます。
リンゴループでお困りなら、ぜひ修理実績豊富な当店へご相談くださいませ!
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