ポストリペアではスマホやタブレットの基板修理ご依頼も全国から毎日数件頂いております。
修理対応機種が多く、料金が比較的安く、かつ復旧率が高いので同業者さんからもご依頼を頂きます。
そこで今回はiPhone/iPad/Androidの基板修理について解説いたします!
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COLUMN
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2023年05月26日
ポストリペアではスマホやタブレットの基板修理ご依頼も全国から毎日数件頂いております。
修理対応機種が多く、料金が比較的安く、かつ復旧率が高いので同業者さんからもご依頼を頂きます。
そこで今回はiPhone/iPad/Androidの基板修理について解説いたします!
目次 |
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まずは基板修理について簡単に説明いたします。
1-1.どのような作業を行うのか? |
基板には無数のiCチップがついています。
充電や画面表示やタッチ操作など、iCチップ一つ一つには役割が決められています。
そのiCチップが何らかのきっかけて故障してしまって正常に動作しなくなることがあります。
これが一般的に言われる「基板が故障している」状態です。
この場合、いくらパーツを交換しても大本の基板が壊れているので改善しません。
当店では起こっている症状から基板の故障箇所を特定し、iCチップの交換を行います。
iCチップの交換作業は非常に高い技術が求められます。
というのも、ヒートガンやはんだ小手を多用するので、下手をすれば基板故障を悪化させる恐れがあるからです。
修理によって故障させてしまっては元も子もありません。
なので日々修理技術の研鑽に励んでおります。
基板とパーツを接続する為に、基板には無数のコネクタがついています。
コネクタが破損や腐食することでパーツを正常に接続出来なったり、通電しなくなります。
この場合、コネクタを交換するしかありません。
コネクタは基板にはんだ付けされているので、そう簡単に交換出来ません。
コネクタによってはプラスチック製で熱に非常に弱かったり、はんだの接点が無数にあるからです。
コネクタの材質や接点の数によって作業方法が異なるのですが、その見極めや作業には非常に高い技術力が求められます。
iCチップは基板にはんだ付けされているのですが、はんだクラックなどによって基板に認識されなくなることがあります。
この場合、はんだリボール(付け直し)作業が有効です。
交換しても差し支えないiCチップは交換することが多いのですが、最も重要なiCチップの「CPU」はそうはいきません。
というのも、大体の機種はCPUとHDD/eMMC(データ記憶箇所)は紐づいており、交換するとデータにアクセスできなくなるからです。
そこで行うのがCPUのリボール作業です。
CPUを取り出し、古いはんだを全て除去し、新品のはんだを付け直す作業です。
この作業は難易度が高いとされている基板修理の中でも、更にもう一段階難易度が高い作業内容です。
とうのも、CPUには数えきれないほど無数の接点があるのですが、それらを寸分の狂いなく基板に接続する必要があるからです。
また、設定温度も見誤るとCPUが破損してしまいます。
替えが効かないパーツなので基板修理の中でもかなりの集中力を要します。
1-2.データについて |
当店で行うのは “基板交換” ではなく “基板修理“ です。
基板交換は基板を別の基板に交換するので、当然保存していたデータや設定なのは全て初期化された状態になります。
発売元のメーカー修理の場合、ほぼ確実に上記の基板交換が行われます。
その点、基板修理は元の基板はそのままに、データ保存領域とは無関係の基板上のiCチップなどの交換を行います。
なので基板修理の場合は大切なデータは全てそのままの状態でお返しすることが出来ます。
ただし、初期化などしてしまって既に消してしまったデータは復旧しませんのでご注意ください。
当店ではiPhone4~2023年5月現在最新機種のiPhone14シリーズも多くの修理実績がございます。
新機種はいち早く分解して修理対応できるよう頑張っています。
2-1.価格帯 |
機種や症状によりますが、大体の症状は16,000~28,000円程度で承っております。
iPhone基板修理(Wi-Fiグレイアウト/Bluetooth接続不良)料金表
ただCPUリボール作業となるともう10,000円程度価格が上がります。
新しい機種ほど構造が複雑でパーツ代も高いので、高額になる傾向がございます。
2-2.よくある症状 |
突然電源が入らなくなる、という症状が最も多いご相談かと思います。
一般的に「文鎮化」と飛ばれる症状です。
この場合、まずはバッテリーや画面パーツの交換など試します。
パーツ交換で反応がなければ基板故障です。
大体は電源制御系iCチップの故障です。
更に「容量がいっぱいになってリンゴループする」というご相談もよく頂きます。
この場合初期化するしかないと思っている業者さんも多いようですが、当店では多くの修理実績がございます。
2-3.修理例 |
それでは実際の修理事例をいくつかご紹介いたします。
【iPhone13 基板修理】電波を拾わない!SIMカードを入れても圏外になる症状が改善!
iPhone13シリーズで度々起こる通信機能の故障です。
SIMカードでの4G回線、そしてWi-Fiも接続できない状態でした。
iPhone13ProMaxは基板が2層に分かれているのですが、下層部分の基板交換により改善しています。
一部iCチップの入れ替えが必要なので、かなり難易度の高い作業でしたが難なく改善しました。
【iPhone基板修理が安い】iPhoneSEのタッチ操作出来ない故障が安い!データそのまま復活!
ご自身でバッテリー交換を試した後にタッチ操作が一切出来なくなってしまった、というご相談でした。
通称「タッチ切れ」と呼ばれる症状です。
基板上のコネクタやiCチップは非常に脆いので、ちょっとしたことで破損したりショートしてしまいます。
タッチ操作が出来ないということはコネクタもしくはiCチップの故障が疑われます。
故障箇所を特定し、無事改善させらることが出来ました。
タッチ切れに関しては今まで改善しなかった例がないほど直りやすい症状です。
【iPhoneXS Max基板修理】水濡れ後に充電して電源が入らなくなった!データそのまま復旧成功!
水濡れにより基板コネクタが腐食してタッチ操作異常を起こしている症状でした。
iPhoneが水没した場合、まずは内部の洗浄と乾燥を行います。
そして不具合があったり起動しなければパーツ交換を試します。
上記の例の場合、画面パーツを交換してもタッチ操作出来ないのがコネクタの腐食でした。
そこで腐食したコネクタを新品に交換することで無事操作出来るよう改善しています。
このように、iPhoneの様々な基板故障に対応することが出来ます。
次にiPadの基板修理について解説いたします。
3-1.価格帯 |
iPadも機種や症状によって金額が大きく変動しますが、大体の症状は18,000~24,000円程度で対応可能です。
iPad基板修理(Wi-Fiグレイアウト/Bluetooth接続不良)料金表
iPadもCPU作業となると修理費用はあがります。
iPhoneより基板が大きく作業しやすいこともあるので、若干お安く対応可能です。
3-2.よくある症状 |
iPhoneより起動不可のご相談を頂く件数が多いです。
落としてもいない、水没もしていないのに電源が入らなくなったというのなら
基板故障を疑った方が良いかもしれません。
その他、機種によっては画面が真っ赤に表示されるレッドスクリーンになることがあります。
レッドスクリーンはリンゴループと併発することが多いのですが、
復旧させられる割合がかなり高い症状です。
リンゴループが初期化しても改善しない場合、ぜひ当店へご相談ください。
3-3.修理例 |
iPadの実際の基板修理実績をご紹介いたします。
【iPad Air2基板修理】画面が暗いバックライト修理料金が安い!全国の業者さんからもご依頼頂いています!
電源は入るものの、画面がほぼ真っ暗で何が表示されているか分からない状態でした。
「バックライト死亡」などと呼ばれている症状です。
液晶画面を裏から照らすバックライトのiCチップ、
もしくは画面を接続するコネクタの故障で起こります。
この症状は今まで改善出来なかった例がないほど直りやすいです。
【iPadPro11基板修理が安い】充電できない症状が充電口交換で改善しない!それでもデータ残したまま復旧成功!
充電が出来ない症状で、充電口パーツを交換しても同様に充電反応がない症状でした。
この場合、充電口パーツ接続コネクタもしくはiCチップの故障です。
この例はiCチップ交換ではなく、配線をジャンプさせることで改善させられました。
iPadPro10.5が水没復旧不可!基板修理で操作できるよう復旧成功!データ抽出できるように改善!
水没してしまって電源が入らない状態でした。
基板を取り出して洗浄と乾燥をするも無反応、
そしてパーツ交換しても一切反応が無い場合は基板修理まで進められます。
水没の場合、大体はコネクタの腐食がひどすぎて通電できてないか、
iCチップがショートしてしまっています。
腐食やショートしている箇所が多ければかなり大変な作業ですが、
水没は故障箇所が分かり易いので改善する例が多いです。
Androidは基板用の修理パーツが出回っていないので、iPhoneやiPadより高額になることが多いです。
そもそもAndroidはあまりにも種類が多く、修理方法も千差万別なので基板修理を受けているお店が少ないです。
そんな中、郵送修理ポストリペアではAndroidスマホ・タブレットの基板修理まで承れます。
4-1.価格帯 |
機種や症状によって大きく修理費用が異なります。
例えば基板上のコネクタの交換なら、14,000円程度で承れる機種もあります。
iCチップの故障となると、修理費用は20,000円~35,000円程度と言ったところでしょうか。
ただ機種によっては修理用のiCチップやパーツが全く流通していません。
その場合、パーツを入手するために正常な本体を購入しないといけません。
例えば最新機種の故障で本体購入しないといけないとなると、本体代+基板修理費用で相当高額になります。
パーツがなくともiCチップのリボール作業を行うことは出来ますので、
可能な限り安価で復旧させられるよう尽力いたします。
4-2.よくある症状 |
iPhoneやiPadと同じく、突然電源が入らなくなる、ということでご相談を頂くことが多いです。
ただ最も多いご依頼は、起動時のロゴから先に進まず再起動してしまう通称「ブートループ」ではないでしょうか。
Androidのブートループにも対応可能な修理店は本当にごくごく僅かだと思います。
他の修理店に断られて、という方でもぜひポストリペアへご一報くださいませ。
4-3.修理例 |
Android端末の実際の修理例をご紹介いたします。
【arrows 基板修理】ブートループがデータそのまま改善!
起動時のロゴは表示されるものの、勝手に再起動してしまってホーム画面まで進まない状態です。
典型的なブートループの症状ですね。
修理店によっては「初期化しかない」と説明されると思いますが、そんなことはありません!
基板修理によってデータそのままで復旧できた例は数えきれな程ございます。
VAIO PHONE A基板修理!電源が入らない状態もデータそのまま復旧成功!
ご存じの方も少ないであろう希少機種の基板修理ご依頼でした。
XperiaやGalaxyやAQUOS PHONEなど知名度の高い機種はもちろん、
マイナー機種であってもポストリペアなら対応可能です。
文鎮化してしまったVAIO PHONEもiCチップ交換で無事データそのまま改善しました。
Android端末はあまりにも対応機種が多くて料金表に記載しきれないのですが、大体の機種は修理対応可能です!
基板が故障してしまう原因と対策について解説いたします。
5-1.衝撃 |
強い衝撃を与えてしまうことで基板まで故障してしまう例です。
落としてしまったり、投げてしまったり、車に轢かれたりと今まで多くのご依頼を頂いてきました。
衝撃による基板故障を防ぐには…
・ケースを付ける
・フィルムを貼る
などが挙げられます。
精密機器は衝撃に弱く、時にはちょっとした高さから落としただけでも故障します。
取り扱いには充分注意しましょう。
5-2.経年劣化 |
長年使用していると、はんだクラックといって基板内のはんだがひび割れてしまうことがあります。
これにより正常に通電しなくなってしまうのです。
こればかりは防ぎようがありませんし、いつ起こってもおかしくありません。
基板にも寿命がありますので、普段からデータのバックアップを取っておくことをお勧めします。
5-3.充電方法 |
充電方法によってスマホやタブレットが壊れてしまう、というのはあまり知られていないと思います。
過去当店で最も多かった故障が「車のシガーソケットで充電していた」という例です。
例えば外回りのお仕事をされていてシガーソケットの充電器に接続しっぱなしにしている方は要注意です。
もちろん、なんともない方が大半だと思いますが、ある日突然電源が入らなくなった、というご相談を複数件頂いております。
そのどれも基板上のiCチップがショートしてしまっていました。
なので当方はシガーソケットでの充電は推奨していません。
どうしても屋外での充電が必要なら、ポータブル充電器の方がまだ安心かと思います。
5-4.水濡れ
|
「防水性能があるから」という理由でお風呂で使用されていたり、水道で洗ったりしていませんか?
防水の基準は真水に浸けた状態で測定しています。
つまり温水や真水以外の液体は想定されていません。
そして防水性能はずっと保てるわけではありません。
所詮は内部に耐水テープを貼っているだけなので、防水性能は年々弱くなります。
基板が水に濡れた状態で使用したり充電することでショートしてしまいます。
するといくら洗浄してもパーツ交換しても改善しません。
例え防水性能のある機種でも…
・お風呂には持って入らない
・雨の中の使用は避ける
・水没後は充電をしない
上記で水没による基板故障を避けられるかと思います。
基板修理は通常のパーツ交換とは大きく異なる作業なのでいくつか注意点がございます。
6-1.修理後の保証について |
パーツ交換修理に関しては3カ月の動作保証が付いていますが、基板修理には保証が付けられません。
もちろん、データが残っていて操作も出来る状態でお返ししますが、その後いつまで正常使用できるか分からないのです。
何年も使えるかもしれませんし、数日でまた文鎮化などしてしまう可能性も0ではありません。
本体の状態にもよりまずが、基本的には基板修理は中のデータを抽出するための作業と思って頂きたいです。
6-2.修理費用について |
基板修理開始時に概算をお伝えしますが、例えばCPUに異常があった場合や複数個所修理が必要な場合は費用が上がることもあります。
といっても勝手に作業を進めるわけではなく、お伝えしている以上に費用が掛かる場合はお客様にご相談して判断を仰いでいます。
決して多い例ではありませんが、当初お伝えしていた概算で全て修理できると断言は出来ませんので予めご了承ください。
6-3.修理期間について |
修理期間は大体2~7日程度頂いております。
基板修理は非常に精密な作業なので、修理と動作確認を入念に行っております。
それにより通常のパーツ交換より長めにお日にちを頂いております。
場合によっては新たにパーツを取り寄せるなど、お伝えしている日数より延びることもございます。
急いで直すことよりも、より確実に作業を行いたいと考えております。
SIMカードを挿し替えて別の本体で使用するなど、可能なら少しの期間端末が無くとも困らない状態でご依頼頂きたいです。
6-4.改善しない場合 |
当店の基板修理成功率は非常に高いのですが、それでも復旧率100%ではございません。
例えば以下の場合は基板修理を行っても改善しません。
・CPUが故障している
・HDD/eMMC(データ保存領域)が故障している
・ハードではなくシステムの異常
復旧できるかどうかは実際に作業をしてみないと分かりません。
もちろん、修理歴10年で培った知識と経験で、復旧できるようありとあらゆる方法を試させて頂きます。
他店さんに修理不可と診断されたのに当店では復旧が出来た、という例は数多くございます。
当店では基板修理の最後の手段と言われているCPUとHDD/eMMCを別基板へ移植作業も対応可能です。
・FaceIDが使えない
・指紋認証が使えない
・基板が分断してしまった
・ロゴループから抜け出せない
これらの症状も数多くの修理実績がございます。
色んな店舗に復旧不可と診断されても、もしかしたら当店ならお役に立てるかもしれません。
どうか諦めず、まずはお問合せ頂ければと思います。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。
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