Switchの充電口交換方法を写真付きで徹底解説!修理費用は9680円と安い!
Nintendo Switchの充電が出来なくなってしまった、というご相談は最近非常に多く頂きます。
Switch充電口交換修理料金表
実はSwitchの充電口交換修理はかなり難しい部類です。
今回はそんな難易度の高いSwitchの充電口交換修理を、出来るだけ分かりやすく写真付きで解説いたします!
ただその前に、Switchが充電が出来なくなってしまった際に確認すべきことをお伝えしておきます。
①充電ケーブルの交換
②充電ドックの交換
③電源ボタンの12秒以上の長押し
④たこ足ではなく壁のコンセントに充電器を挿して充電
⑤バッテリー交換(※要分解)
これらを試しても充電しない、充電反応がないということは充電口交換が有効と考えられます。
それでは解説をはじめます!
まずは先ほどお伝えしたように様々な充電器で充電を試してみました。
充電口交換でほぼ確実に改善する状態は以下の通りです。
・充電器の角度を変えると充電する
・充電口のピンが折れている
・充電口内部がショートしている
逆にこのような症状がなくただ充電できない、という場合は充電口交換では改善しない可能性があります。
基板が故障してしまっている状態です。
そうなると今回ご紹介させて頂く方法ではなく基板修理が必要となります。
基板修理に関しても当店で受付可能ですので、ぜひご相談くださいませ。
まずは外装のネジを外して背面パネルを剥がします。
外すべきネジは以下の通りです。
・本体上辺プラスネジ×1本
・本体下辺プラスネジ×2本
・本体側面レールに付いている5本のうち真ん中のプラスネジ×1本づつ
・背面四つ角のYネジ×4本
・SDカードトレイ部分プラスネジ×1本
合計10本
プラスネジはまだしも、Yネジは専用のドライバーでないと簡単になめてしまいます。
強引に回さないことをお勧めします。
ちなみに潰れたネジの取り出しも当店で承れます。
背面パネルの下には銀板があり、基板全体を覆っています。
合計7本のプラスネジで固定されているので全て外します。
SDカードトレイはコネクタで付いているだけなので上に持ち上げることで取り出すことが出来ます。
Switchの充電口を交換するには基板を取り出す必要があります。
基板には黒いネジが4本、そして充電口の両端に銀のネジが2本の合計6本のネジで固定されています。
更には無数のコネクタやアンテナ類が付いています。
取り外すべきコネクタ類は以下の通りです。
・バッテリー
・液晶画面(上部の幅広と下部の幅狭の2か所)
・スピーカー(左右2か所)
・ジョイコンレール(左右2か所)
・電源ボタン/音量ボタンケーブル
・冷却ファン
・Wi-Fiアンテナ(2本)
・ソフトトレイ
・ヒートパイプ
ケーブルを取る際に断線させてしまったり傷つけないよう要注意です。
全てのネジ、コネクタ類を外せたらいよいよ基板を取り出す作業です。
その前に、ヒートパイプ下に塗ってあるグリスをマスキングテープなどで覆っておくことをお勧めします。
非常に手に付きやすく、付くと取れにくくて厄介です。
拭き取るのもありですが、拭き取るのと塗り直す手間を考えるとこのように覆うのがベストだと思います。
基板を持ち上げる際にケーブルが繋がったままになっていないか、引っかかっていないか要注意です。
画像のように充電口側に斜めに立てるように持ち上げます。
これで基板を安全に取り出すことが出来ます。
Switchの充電口はコネクタ式ではありません。
基板のしっかりはんだ付けされています。
しかもはんだ小手では取れない2重構造になっています。
Switchの充電口のように2重構造のパーツを取り出すのはヒートガンでの作業が主流です。
元々付いているはんだは非常に溶けにくく、このままヒートガンで熱風を当てても溶けだすのに時間がかかります。
熱風を当てる時間を最小限に抑えるため、当店では充電口を固定しているはんだ部分に低温度はんだをつけ足しています。
基板裏のこの部分です。
この部分のはんだははんだ小手を動かないようにするために非常に強力にはんだ付けされています。
はんだ小手を使って…
このようにはんだを足しました。
これではんだが非常に取れやすくなったので比較的簡単に充電口を取り出すことが出来ます。
ヒートガンを当てる前にもうひと工夫します。
それは…
このようにはんだ部分にフラックスを塗り込む作業です。
これで下準備は整いました!
当店ではヒートガンの温度を400度に設定しています。
基板が動かないようにマスキングテープで固定し、熱風を充電口部分に当てます。
極力近く、そしてヒートガンの先端を動かさないように当て続けるとものの1分程度で…
このようにSwitchの充電口が剥がれました!
無理に引っ張ると2重構造になっているはんだの接点が剥がれます。
はんだの接点が剥がれると充電口を交換しても充電できなかったりTV出力されなくなります。
充電口がすぐ剥がれなくても、焦らず慌てず、冷静に慎重に作業しなければなりません。
充電口が取れたら余分に付いているはんだの除去作業を行います。
充電口を固定している4箇所のはんだを綺麗に除去しないといけません。
少しでも残っていると充電口がうまく基板に付けられません。
はんだ吸収線を使って綺麗に穴が見えるようにします。
余分なはんだを除去できたら、細かな接点部分もクリーニングします。
細かな接点は上下12点ずつ、合計24点あります。
当店では綿棒と接点洗浄液を使ってクリーニングしています。
このように綺麗にはんだを除去出来ました!
クリーニングが出来たら次は新品の充電器を取り付ける作業です。
まずは充電口をつける位置を合わせます。
印はないので、肉眼で確認するしかありません。
目が悪い方にはなかなか辛い作業です。
ずれるとうまくくっつかず、動作に支障が出ます。
位置がしっかりと合わせられたら、ヒートガンを使って充電口を基板に固定します。
はんだ小手では内部の接点をどうやってもくっつけられません。
Switchの充電口を剥がす際も付ける際もヒートガンは必須といえます。
フラックスを塗って、剥がした際と同じ400度で約30秒熱風を当てました。
これで24点全ての接点をくっつけられたようです。
少し触っても動かなくなっていました。
ただこのまま組み上げるわけにはいかないので、まずは動作確認を行います。
剥き出しの基板に液晶画面とバッテリーを取り付け、慎重に慎重に充電器を挿します。
強引に充電器を挿すと基板側の接点が剥がれるので要注意です!
無事充電反応がありました!
しっかりとはんだ付けされている証拠です。
動作確認が出来たら充電口周りをはんだで完全に固定します。
まずは本体裏側です。
充電口の4隅にはんだをつけます。
これで充電口をほぼ完璧に固定出来ました!
次は本体表側です。
裏側と同じように充電口の4隅にはんだをつけます。
この際、はんだ小手で近くのチップに触れないように注意が必要です。
表側にもはんだをつけることで完全に充電口を基板に固定出来ました!
後は外してネジやコネクタを全て元通りにして本体を組み上げます。
本体が組みあがったら一連の動作確認を行います。
問題はTV出力です。
充電口の内部のはんだがうまく付いていないとTVに画面が映りません。
郵送修理ポストリペアならその点も全く問題なく…
この通りしっかりとTV出力されます!
ただ、TV出力に関しては基板が故障していても表示されないこともあります。
その場合は充電口を交換しても表示されませんので予めご了承くださいませ。
いかがでしたでしょうか。
Switchの充電口修理は数ある修理店の中でも受け付けているお店は限られております。
そんな中、郵送修理ポストリペアでは現段階で200件以上もの修理実績がございます。
更には万が一基板が故障していて充電口交換で改善しなくとも、基板の修理まで行うことも出来ます。
お持ちのSwitchの充電口故障でお困りの際は、ぜひ修理実績豊富な郵送修理ポストリペアへご連絡くださいませ!
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