iPad第8世代の液晶交換作業を解説!修理費用が安い郵送修理ポストリペアにお任せを!
2020年9月に発売されたiPad第8世代ですが、先代であるiPad第7世代とさほど大きな違いはありません。
使用されているパーツもiPad第7世代とほぼ同じで、画面サイズも全く同じ10.2インチです。
そしてiPadAir/iPad第5世代/iPad第6世代/iPad第7世代とほぼ構造で、表面にガラスパーツがありその下に液晶パーツが収まっています。
iPadProシリーズのようにガラスと液晶が一体になっているわけではないので、表面ガラスが割れたらガラスだけを、液晶表示異常があれば液晶だけを交換出来ます。
なのでProシリーズに比べると修理費用は安価です。
今回はそんなiPad第8世代の液晶交換修理方法を写真付きで解説させて頂きます!
iPad第8世代液晶交換修理方法解説
表面ガラスは割れていないのに内部だけ損傷してしまった、という例は割と頻繁に頂きます。
頑丈なケースに入れている状態で強い衝撃を与えてしまうと起こる症状のようです。
このように液晶が正常に表示されず、縦線や横線が入っている状態は、液晶画面交換することでほぼ確実に改善させることが出来ます。
①表面ガラスを剥がす
液晶を交換するにあたって最初の難関が「ガラスを剥がす」という作業です。
慣れていないと簡単にガラスが割れてしまうので、長年修理をしているお店でもリスクを嫌って受付していないくらいです。
ガラスを割らずに剥がすには、ヒートガンなどで十分に熱する必要があります。
本体上下は粘着が太く剥がれにくいので、画面の側面から攻めます。
本体正面から見て左側の中央当たりを温めて粘着を弱めます。
温め過ぎてもガラスの内部が変形するので要注意です。
一定時間温めたらクラフトナイフをフレームとガラスの間に差し込み、少し持ち上げてピックを入れます。
ピックが入ったらまたヒートガンで温めてピックをずらして粘着を剥がして…という作業を繰り返します。
ここで注意すべきはピックを入れる深さです。
ピックをあまりに深く入れすぎると、内部のケーブルを断線させてしまう恐れがあります。
ピックを入れる深さは約3mmが上限くらいに考えた方が良いかと思います。
ガラスパーツのケーブルは本体正面から見て右側にあります。
なので本体上部、左側、下部の粘着を剥がして本のように開きます。
この際、一度剥がした粘着がまたくっつかないように、写真のようにピックを挟んでおくことをお勧めします。
粘着を剥がせたら慎重にガラスを持ち上げます。
粘着が残っている状態で持ち上げるとガラスが割れます。
慎重に持ち上げて、粘着が残っていたらピックで切って…という作業を繰り返します。
ガラスを少し引っ張った状態で粘着が残っているところをヒートガンで温めると比較的スムーズにガラスを剥がすことが出来ます。
全ての粘着を剥がすことでこのようにガラスを持ち上げられます。
ここで1つ注意があります。
ガラスの内側に触ってしまうと指紋が残ります。
ふき取るのが非常に面倒なので、ガラスの内側には決して触れないようにしてください。
②液晶画面を取り出す
次に液晶画面を取り出す作業です。
ガラスを剥がせたら四つ角のネジを外します。
全てプラスネジなので特殊なドライバーは必要ありません。
ネジを全て外すことで液晶画面を持ち上げることが出来ます。
iPad第7世代から、液晶上部に黒い蝋のようなものが付いており液晶画面を本体フレーム固定しています。
細いへらなどで黒い蝋を剥がすことで液晶画面を簡単に持ち上げることが出来ます。
液晶画面の根本を見ると…
小さな鉄板があり、液晶画面のコネクタを固定しています。
ここは3か所プラスネジで固定されているので、全てのネジを外します。
液晶画面を90度に立てるとネジを外しやすいです。
銀板を取り出すことが出来ます。
後は液晶画面のコネクタを外すことで…
故障した液晶画面を取り出すことが出来ました!
次が最後の難関です。
新品の液晶画面を本体に取り付ける作業なのですが、慣れていないとそう簡単にコネクタをつけられません。
正しい位置にはまるまで基板側のコネクタの上をなぞるように滑らせます。
コネクタがはまる位置になると滑らなくなるので、その場所で上から押さえて取り付けます。
この感覚だけは言葉では言い表せられないので感覚を掴むしかありません。
間違った位置でコネクタを押し込むと基板が故障します。
かなり注意してコネクタをはめないといけません。
当店のスタッフは何千回何万回とコネクタを付ける作業を行っているので、なんら危なげなく取り付けることが出来ます!
③修理完了!
液晶画面を交換することで無事線が消えて正常に表示されるようになりました!
所要時間は約30分ほどです。
iPad第7世代/iPad第8世代の液晶画面はパーツの原価がまだまだ高いです。
一般的に出回っている価格は約2万円程度でしょうか。
作業中にミスをすれば更に負担は大きくなります。
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