お役立ち情報

スマートフォンやタブレットにSIMカードやmicroSDカードを直接入れてしまって取れなくなった、

というご相談は定期的に頂きます。

SIMトレイを取り出す機会はそう多くないので、

そもそも正しい挿入方法をご存じない方も多いのではないでしょうか。

今回はSIMトレイを使わずにSIMカードやmicroSDカードを挿入してしまった場合の対処法、

そして郵送修理ポストリペアでの作業風景を紹介いたします！

1.詰まったSIMカードは取り出せる？

詰まったSIMカードやmicroSDカードは奥まで詰まっていなければ、

ピンセットなどを使って取り出せることはあります。

ただ奥の方まで詰まってしまったら話は別です。

iPhoneのようなSIMカードしか入らない機種はSIMカード挿入口も浅いです。

ただmicroSDカードが入る機種だとSIMカード挿入口が倍以上長い構造になっています。

なので奥まで入ってしまったら外から工具などで取り出すのは非常に困難です。

SIMカード挿入口はSIMを認識されるためのピンが複数あります。

ピンはSIMカードに触れられるように突起のようになっています。

ピンにSIMカードが引っ掛かるので、

本体を強く降ってもSIMカードが出てくることはありません。

詰まったSIMカードを取り出すだけなら強引に工具を使って取り出せるとは思います。

ただ取り出し作業によって本体が壊れてしまったら元も子もありません。

本体を壊さないように詰まったSIMカードを取り出すには、

分解して内部から押し出す方法が最も安全です。

機種によって分解難易度は大きく変わりますが、

ヒートガンや特殊なドライバーなど専門的な工具が必要です。

そして何より分解するだけでもある程度の技術が必要です。

2.強引に取り出すリスク

ネットで検索すると針金を使って詰まったSIMカードを取り出す方法も紹介されています。

それで取り出せたら良いのですが、強引に取り出すにはもちろんリスクがあります。

先述の通り、本体側にはSIMカードを読み込ませるピンが複数あります。

ピンは数mmほどの太さなので、簡単に変形したり折れたりします。

ピンが変形したり折れたりしてSIMカードに当たらなくなると、

当然本体がSIMカードを認識することが出来ません。

SIMカードを認識出来なくなると電波が入らなくなります。

Wi-Fiでしかネット接続出来なくなるという、

スマートフォンとして致命的な故障です。

SIMカードと同じようにmicroSDカードも本体側のピンによって認識されるようになっています。

ピンが折れることで本体がmicroSDカードを認識出来なくなります。

microSDカードを認識出来なくなると…

・microSDカードに保存されているデータの閲覧が出来ない

・microSDカードへのデータ保存が出来ない

と非常に不便になってしまいます。

iPhoneはmicroSDカードが入らないからAndroidスマホを使っている、

という方も多いのではないでしょうか。

こちらも使用上致命的な故障と言えます。

本体側のピンや工具によってSIMカードやSDカードの接点が傷ついてしまったら、

正常に認識されなくなってしまいます。

SIMカードの再発行は有料です。

もし郵送の場合は新しいSIMカードが届くまで通信が出来ません。

そしてSDカードが破損してしまったら当然内部のデータも失われてしまいます。

SDカードのデータ復元を行える業者さんもあるようですが、

当然それなりの費用がかかります。

詰まったSIMカードやSDカードを外から取り出すのはリスクが高いと言えます。

3.SIMカード取り出し作業紹介

郵送修理ポストリペアでは今まで数多くのSIM取り出しご依頼を頂いております。

今回はご依頼頂いたAQUOS sense7 PlusのSIMカード取り出し風景をご紹介いたします！

奥まで入ってしまって写真には写りませんでした。

まずは分解します。

AQUOS sense7 Plusを分解するには画面を剥がす必要があります。

分解難易度が高いですが郵送修理ポストリペアなら難なく対応可能です。

画面を剥がしたら…

基板を覆った銀板を取り出します。

これで基板にアクセスすることが出来ます。

SIMカード挿入口を確認してみると…

この通り一番奥にSIMカードが詰まっているのが分かります。

銀板の隙間から…

ピンセットを使って押し出します。

SIMカード挿入口のピンを傷つけないよう要注意です。

この通り詰まっていたSIMカードを取り出すことが出来ました！

SIMカードを取り出せたら本体を組み上げます。

取り出したパーツを元通りにして…

最後に画面パーツを接着します。

SIMカードをSIMトレイにセットして…

本体に挿入します。

すると…

この通り、しっかりと電波を拾うようになりました！

問題なく通信出来ています。

microSDカードも認識していることも確認しました。

動作に異常が無ければ作業完了です！

4.最後に

機種変更していざSIMカードを挿そうとしたら今回の様に詰まってしまった、

という例も過去に数件ご相談を頂いたことがあります。

SIMカードの詰まりくらいでメーカーで本体交換、というのは気が引けますよね…。

機種にもよりますが、

郵送修理ポストリペアなら安価で詰まったSIMカードの取り出しを承っております。

SIMカードが詰まったら無理に取り出そうとせず、

ぜひ郵送修理ポストリペアへご相談くださいませ！

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